米国株式市場で注目される「マグニフィセント・セブン」銘柄の勢いに翳りが見え始めた。2025年初から2月末までのパフォーマンスでは、テスラが27.5%と最大の下落率を記録。NVIDIAは7.0%、マイクロソフトは5.8%の下落と続き、S&P500やナスダックに大きな影響を及ぼしている。
一方、好決算を発表したにもかかわらず、アップルやアマゾンも冴えない推移を見せており、成長期待とのギャップが投資家心理を冷やしている。AI関連の技術革新や為替要因など、各社が抱える課題も株価に影響を及ぼしている可能性がある。
唯一14.1%の上昇を見せたメタ・プラットフォームズも、直近は下落基調にあり、マグニフィセント・セブンの神話が再び問われる局面となっている。
テスラ、27.5%の大幅下落 収益鈍化とFSD戦略の温度差

2025年2月末時点で、テスラ株は年初来で27.5%の下落と、マグニフィセント・セブンの中で最大の下げ幅を記録した。1月29日に発表された2024年第4四半期決算では、1株当たり利益が73セントと、前年同期比で3%増加したものの、アナリスト予想の77セントには届かず、売上高も252億ドルと市場予想を下回った。
CEOイーロン・マスクは「フルセルフドライビング(FSD)のテキサス導入を6月に予定」と述べたが、無監視運転への期待と現実のギャップが浮き彫りとなっている。加えて、2026年に予定されるロボタクシーの構想も市場にはポジティブサプライズとはならず、依然として実現性に疑問が残る形だ。
テスラは2024年の業績鈍化を経て、2025年に再び成長軌道へ戻るとの市場予想があるが、現時点では株価が200日移動平均線を下回り、投資家心理の冷え込みを映し出している。今後、成長戦略が明確な収益改善に結びつくかが焦点となる。
メタだけが孤高の上昇 それでも続く不安定な地合い
マグニフィセント・セブンの中で唯一、2025年に入って14.1%の上昇を見せているのがメタ・プラットフォームズである。1月29日に発表された2024年第4四半期決算では、1株利益が8.02ドルと前年比で50%増加し、売上高も21%増の483億ドルとなった。市場予想を上回る内容となったが、3月期のガイダンスでは為替影響による収益鈍化が懸念されている。
株価は200日移動平均線に接近しているものの、50日線を大きく下回っており、上昇一辺倒とは言い難い。急騰後の調整局面に入りつつあるとの見方も強く、過去数週間にわたる売り圧力がその傾向を裏付けている。
メタは広告収益の拡大に加え、AI開発やメタバースへの投資を継続しているが、明確な収益化の道筋が依然不透明なままである。市場の期待が先行しやすい同社にとって、持続的な成長を裏付ける実績の蓄積が求められる局面に入ったと言える。
Source:investors business daily