AI関連銘柄として注目を集めるPalantir Technologies(NASDAQ: PLTR)は、年初来で30%の上昇を記録しているにもかかわらず、ウォール街の一部では依然として慎重な見方が根強い。RBCやJefferiesのアナリストは、高すぎるPERや経営陣の不確実性などを理由に「アンダーパフォーム」と評価し、目標株価を60ドル、あるいは40ドルに設定している。

一方で、2024年第4四半期には売上36%増、顧客数43%増という好業績を示し、企業顧客の拡大とAIプラットフォームの活用による民間市場での成長が進行中だ。競合であるDatabricksとの提携も含め、新たな成長基盤は政府予算への依存脱却を後押ししている。

こうした実績や戦略を踏まえると、市場評価が過度に悲観的に傾いている可能性も否めず、今後の動向には改めて精緻な検証が求められる。

極端な株価評価と懸念の根拠に対する検証

Palantir Technologies(NASDAQ: PLTR)に対して、JefferiesのBrent ThillやRBCのRishi Jaluriaは「アンダーパフォーム」との評価を維持し、60ドルから40ドルへの下落リスクを指摘している。背景には株価収益率(PER)が755.67という異常値に達していることや、経理責任者の辞任、CEOによる最大1,000万株の売却計画、海外市場での成長鈍化といった複数の不安材料がある。さらに米国防予算の削減による受注減の懸念も無視できない要素である。これらの要素は一見して同社の中長期的な成長性に影を落とす材料として機能している。

しかし、これらの見解が市場評価全体に強く影響していることは否めず、株価調整が過度に反応的なものとなっている可能性もある。事実、年初来で約30%の株価上昇というパフォーマンスを見せている現状からも、ファンダメンタルズが大きく崩れているとは言いがたい。過大評価という懸念に偏重しすぎると、短期的な調整局面の本質を見誤るリスクをはらむ。

決算成長と民間市場へのシフトが示す新たな成長軸

2024年第4四半期において、Palantirは前年同期比で36%の売上増、43%の顧客数増加という顕著な成長を遂げた。従来、政府との契約に大きく依存していた収益構造は、今や民間部門への展開へと重心を移しており、2024年時点では政府関連収益の比率は42%にまで減少している。この変化は、安定性に依存する官公需から、成長志向の強い企業需要への移行を意味する。QualcommやEpirusといった顧客企業との関係深化も、その成果の一端といえる。

加えて、同社のAIプラットフォーム(AIP)が業務効率化や自動化に貢献しており、リテンションの強化にも寄与している。Databricksとの提携により、データ分析とAIインフラの統合的活用が加速すれば、Palantirの市場競争力は一段と高まると考えられる。これらの動きは、従来型の懸念に基づくネガティブな評価を打ち消すだけでなく、今後の評価修正の根拠ともなり得るだろう。成長基盤が戦略的に拡張されている現在、懐疑的な見方だけに依拠するのは片手落ちである。

Source:Finbold