仮想通貨市場でビットコインが一時88,500ドル台に達し、投資家心理が「恐怖」から「中立」へと大きく転換した。背景には、GameStop社が財務資産にビットコイン採用を発表したことがある。一方、イーサリアムは2,000ドル付近で横ばい推移、ドージコインは5%の上昇と明暗が分かれた。

市場では利益確定のタイミングとの見方も強まっており、SNS上ではビットコイン10万ドル超を見込む声も広がっている。取引量急増により過去24時間で約16億ドル相当のポジションが清算されるなど、過熱感も否定できない状況にある。

GameStopの財務戦略が仮想通貨市場に与えた波紋

米ゲーム小売大手GameStopは、ビットコインを財務準備資産として採用する意向を発表した。従来型企業によるこうした動きは依然として珍しく、市場では一定の注目を集めている。実際にこれを契機として、ビットコインは88,542ドルの高値を記録し、2週間前の77,500ドルから急回復を遂げた。ただし、2カ月前の過去最高値からは依然として19%以上の下落圏内にあり、回復基調には限定的な側面も残る。

このGameStopの発表は、企業による暗号資産への資産分散が進行する可能性を改めて意識させた格好となった。加えて、同日には米ウォール街の別企業もビットコイン保有を明かしており、トレンドの兆しとも受け取れる。こうした一連の動きが機関投資家の参入意欲を刺激し、ビットコインの市場支配率は60.5%に上昇した。一方でイーサリアムの構成比は1.91%縮小し、資金の集中が進んだ形である。

ただしこの展開は、一過性のセンチメント変化に留まる可能性もある。GameStopの動きが持続的な企業導入の起点となるか、あるいは短期的な話題に過ぎないかは、今後の資本市場の反応次第であろう。


投機心理の過熱と「利確」のタイミングを巡る警戒感

ブロックチェーン分析企業Santimentは、ビットコインが88,500ドルに達したことを受けて、投資家の欲望が高まりつつあると指摘した。実際、SNSでは10万ドルを超える価格予測が拡散し、相場の高揚感が広がっている。一方、過去24時間で79,798人のトレーダーが清算され、約1億5,985万ドル相当のポジションが失われた。このうちロングとショートの比率は拮抗しており、市場の方向性が定まらない状況である。

ビットコインのオープン・インタレスト(未決済建玉)は0.55%減少し、イーサリアムでも同様の縮小傾向が確認された。これは新規資金の流入が鈍化し、相場が持ち合い状態に移行していることを示唆する。また、Crypto Fear and Greed Indexは「Fear」から「Neutral」へ移行しており、投資家心理に転換の兆しが表れている。

こうした中、Santimentは「市場は常に群衆の期待とは逆方向に動いてきた」と警鐘を鳴らす。利確のタイミングを見極めることが求められており、現在の上昇局面が持続的成長の序章か、それとも一時的な過熱相場なのかは依然として判断が難しい段階にある。

Source:msn