ドージコイン財団が2025年3月24日に発表した約1,000万DOGEの購入は、市場におけるDOGEの信頼性向上を狙う重要な施策と受け止められた。だが、価格チャート上に出現した弱気フラッグパターンやRSIの低下、さらにデスクロスの発生が、30%下落の可能性を指摘する。

加えて、テスラ株の50%超の下落とイーロン・マスクへの懸念が、依存度の高いDOGEの評価を圧迫している。加えて、米国の関税政策や経済不安定によるリスク回避の動きが仮想通貨市場全体に影を落としており、準備金発表の効果は限定的との見方が強まっている。

ドージコイン財団の1,000万DOGE購入と準備金創設の背景

2025年3月24日、ドージコイン財団は1,000万DOGEの購入を通じて「Dogecoin Reserve」の設立を正式に発表した。これは、同通貨をより広範な支払い手段として位置づけ、信頼性の高い資産へと格上げする戦略の一環である。この取り組みは、分散型通貨でありながらも価格の安定性を模索するという仮想通貨界における新たな潮流を示すものである。

一方で、財団の発表翌日となる3月25日には、価格上昇の勢いが急速に鈍化した。市場はこの準備金構想を即座に肯定的には捉えず、むしろ一時的な材料とみなす動きが強まった。投機的な資産であるDOGEに対し、構造的な安定策がどこまで有効なのかという点で懐疑的な視線も少なくない。過去のミームコイン的性格からの脱却を図るこの施策が、市場心理をどこまで変えられるかはなお不透明である。

弱気フラッグとテクニカル指標が映す市場の現実

日足チャート上に確認された弱気フラッグパターンは、ドージコインの今後の動向を示す警鐘とされている。特に、0.214ドルからの下落後に形成されたこのパターンは、下降トレンドの継続性を強く示唆しており、現在のサポート水準である0.137ドルを下抜けた場合、約0.11ドル付近まで30%の下落リスクが生じると見られている。

また、相対力指数(RSI)はかつての58.71から47.45まで低下しており、売り圧力の増大が明らかである。加えて、50日移動平均線が200日線を下回るデスクロスが発生したことも、短期的な弱気相場の継続を裏付けている。こうしたテクニカル要因は、準備金の発表が一時的な下支え要因にとどまり、中長期的な価格回復の足かせになる可能性があるとの懸念を強めている。

テスラの株価下落とマクロ経済の逆風がDOGEに及ぼす重圧

ドージコインはその特性上、テスラおよびイーロン・マスクとの結びつきが極めて強い。テスラ株は2024年後半から50%超の下落を記録しており、その要因には販売減少、生産課題、そしてマスク氏の政治的関与の強まりが挙げられている。特に3月11日の急落では、160億ドルもの企業価値が失われ、市場の不信感が一気に表出した。

このような中、DOGEもまた同様の軌跡をたどる傾向が強まっている。仮想通貨が企業ブランドや個人の発言に連動する構造は、市場の自立性を脆弱にする。さらに、トランプ政権による関税政策や経済の不安定性が投機資産へのリスク回避を助長し、DOGEのような非基軸資産への流入を抑制している。準備金構想のような中長期的対策が、こうしたマクロの流れを覆すには至っていないのが現状である。

Source:Watcher Guru