Samsungは、Android 15をベースとした独自UI「One UI 7」のリリーススケジュールを正式に公開した。最初に対象となるのはGalaxy S24、S24+、S24 Ultraの3モデルで、次いでGalaxy S23シリーズやTab S10が順次対応予定となっている。
Galaxy Tab S8およびS9シリーズは4月末までにアップデートが提供される見込みだが、S23 FEやS22シリーズは「数週間以内」との曖昧な時期のみが明かされている。
最新モデルから旧機種まで One UI 7の展開スケジュールに見る優先順位

Samsungが公表したOne UI 7の提供スケジュールによると、最初にアップデート対象となるのは2024年に登場したフラッグシップモデル、Galaxy S24、S24+、S24 Ultraの3機種である。これに続いて、S23シリーズとGalaxy Tab S10が数日以内に順次対応予定とされており、タブレットに関してはGalaxy Tab S8およびS9シリーズが4月末までに受け取る見通しとなっている。
一方で、Galaxy S23 FEやGalaxy S22シリーズについては明確な時期が示されておらず、「数週間以内」という表現にとどまっている点が印象的である。この差異は、機種の発売時期やハードウェア性能、ユーザー数の分布による影響が考えられる。
最新機種にいち早く新機能を届ける方針は、開発側の安定性検証やパフォーマンス最適化の観点でも合理的だが、旧モデルのユーザーにとってはもどかしさも残る。今回のリリーススケジュールは、ソフトウェアの最適化が機種ごとに異なる難易度を持つことを示す一例といえる。
Now Barと強化AI機能 One UI 7がもたらす操作体験の変化
One UI 7の注目機能のひとつが「Now Bar」である。これはロック画面において、音楽の再生やタイマーなど現在進行中の操作を視覚的に表示するUI要素であり、ユーザーが端末をアンロックせずに状況を把握・制御できる仕組みとなっている。これにより、通知と操作の境界がさらに曖昧になり、スマートフォンのインタラクションは一段とスムーズなものとなる。
さらに、Samsungはカメラアプリのプロモードにも改良を施し、撮影設定の自由度を高めたほか、AIを活用した画像処理や操作支援機能の精度も強化している。これにより、従来は高性能モデルでのみ可能だった高度な撮影や編集が、より多くの端末で現実的となる可能性がある。
ただし、こうした新機能の恩恵を受けるには、端末のハードウェア性能やソフトウェアの最適化状況にも左右される。全機能がすべての対応機種で同様に動作する保証はなく、ユーザーごとに体感できる変化には差が出る点は認識しておきたい。
Source:NotebookCheck