Rokuは、Trump Media and Technology Groupの配信アプリ「Truth+」を自社プラットフォームで提供開始した。コンテンツにはライブTVやニュースが含まれ、特定層への訴求力が期待される一方で、広告主や一般層の反発リスクも指摘されている。
株価は過去1週間で8%超上昇。第4四半期決算では売上高が前年比22%増の12億ドル、粗利益はプラットフォーム部門が22%増と好調で、ユーザーあたりの収益も回復傾向にある。
2025年に向け、Rokuは選挙広告による収益拡大を視野に入れており、黒字化への道筋も明確化。アナリスト予想では株価が最大67%上昇する可能性があるとされ、投資家の関心が高まっている。
Truth+アプリのRoku参入が示す戦略的転換点

RokuがTrump Media and Technology Groupの「Truth+」アプリをプラットフォーム上で配信開始したことは、同社のコンテンツ戦略の方向性を象徴している。Truth+はライブ放送やニュース、家族向け番組などを含み、政治的色合いの強い視聴者層をターゲットにしている。アプリはRokuユーザーがダウンロード可能で、QRコードまたはアカウント作成により視聴できる設計となっている。
この動きは、視聴者のエンゲージメントを高め、広告収益を押し上げる可能性がある一方で、政治的立場に敏感な広告主やユーザーの離反リスクを伴う。Rokuはストリーミングの主導的存在として中立性を維持してきたが、今回の選択はその均衡に揺らぎを与えるかもしれない。
ただし、Rokuは既に米国世帯の過半に浸透しており、Truth+が必ずしも主流ユーザーの嗜好に影響を与えるとは限らない。むしろ、特定層に限定されたコンテンツが広告セグメントの精緻化を促し、ROIの向上に繋がるという見方も成立する。戦略的提携による短期的成果と中長期的ブランド評価の両立が、今後の鍵となる。
業績回復と黒字化の展望が株価評価を左右
2024年第4四半期決算でRokuは売上高12億ドルを記録し、前年比22%の成長を達成。中でも、主力のプラットフォーム収入は初の10億ドル超となり、前年比25%増加した。この部門の粗利益は5億5990万ドルと22%増を示し、デバイス販売による粗損失を大きく上回る結果となった。
ユーザー1人あたりの平均収益も前年同期比で回復し、ストリーミング時間は82%増加。これにより、広告収入基盤の強化が裏付けられた。さらに、2025年には売上46億ドル、粗利益20億ドル、純損失4000万ドルへの縮小を計画しており、2026年には通期での営業黒字化も視野に入っている。
アナリストの評価は割れており、「強く買い」とする声が15人、「ホールド」が10人、「強く売り」が1人と分布している。目標株価の平均は105.52ドルで、現行水準から35%上昇の余地を示唆。だが、Truth+導入のような戦略変更が評価にどう影響するかは見通せない。持続可能な収益モデルの強化と市場との整合性が、今後の株価動向を左右する要因となる。
Source:Barchart.com