モルガン・スタンレーが、AIブームの本命とされるSuper Micro Computer(SMCI)のライバル企業、Dell Technologies(DELL)に対し、強力な買い推奨を表明した。
同社の株価は52週高値から45%の下落を記録しており、2025年の多くのアナリストによる目標株価と比しても著しく割安な水準にある。これにより、DELLは短期的な市場トレンドとは一線を画す「逆張り」戦略の中心銘柄として、AI関連投資家の間で再び脚光を浴びている。
モルガン・スタンレーが注目する割安感 DELL株に再評価の機運

モルガン・スタンレーは、Dell Technologies(DELL)をAI関連銘柄として強く推奨する姿勢を明確にしている。背景にあるのは、同社株が過去52週の高値から約45%下落し、相場全体の過熱感と対照的に大幅なディスカウントで取引されている現状である。この水準は2025年の多くのアナリストが設定する目標株価と比較しても著しい割安状態にあり、リスクを許容する投資家層にとっては格好の買い場と映る。
DELLは、エンタープライズ向けAIインフラやストレージ事業を展開しており、単なるパソコンメーカーの域を超えた技術基盤を持つ。Super Micro Computer(SMCI)がAIサーバー分野で注目を集める一方、DELLはその基盤を支える中核企業としての役割を担ってきた。SMCIと比較されがちだが、DELLのバリュエーションと市場価格との乖離は、現時点における市場の過小評価を象徴している。
AI市場の本命争いでDELLが持つ構造的強み
Super Micro ComputerがNVIDIAとの連携などを武器にAIサーバー分野で急成長を遂げる一方、Dell Technologiesはより広範な事業領域を持ち、特に大規模エンタープライズ向けインフラにおいて堅実な実績を積んできた。短期的な株価の浮沈に左右されやすいSMCIに対し、DELLは複数の収益源を持つことで安定的なキャッシュフローを生み出せる構造となっており、市場の見方を変える要素となり得る。
また、AI関連インフラの需要は2025年に向けて高まると予測されているが、DELLは既に大手クラウド事業者や金融機関と連携し、拡張性の高い製品群を提供している。この点において、単一領域での競争に偏らない事業ポートフォリオが評価対象となる余地がある。SMCIの急伸は目を引くが、DELLのような総合力を持つ企業は、AI市場の成熟とともに再び中心的存在として見直される局面が訪れる可能性がある。
Source: Barchart