Appleの次期フラッグシップタブレット「iPad Pro M5」に関する詳細がリークされ、業界内外で注目が集まっている。M5チップ搭載により、10コアCPUと12コアGPUの構成が実現され、M4比で最大25%のグラフィック性能向上が見込まれる。
ディスプレイにはタンデムOLED技術が採用され、圧倒的な映像表現力を提供。さらにThunderbolt 5の搭載によって、外部デバイスとの接続性も大幅に強化される可能性がある。11インチと13インチの2モデル展開とされ、最大4TBのストレージ構成にも対応。
発売時期は2025年末から2026年初頭と予測されており、クリエイターや技術志向の高いユーザー層を中心に、高い関心を集めることは間違いない。
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M5チップとタンデムOLEDが生む圧倒的な処理性能と映像体験

iPad Pro M5に搭載予定のM5チップは、10コアCPUと12コアGPUの構成により、過去のモデルと比較して著しい処理能力の向上が期待される。特にグラフィック性能においてはM4と比べて最大25%の向上が見込まれており、4K動画編集や3Dモデリングなど高負荷な作業において真価を発揮するとされる。
さらにNeural Engineの強化により、画像解析やAI処理の精度・速度も飛躍的に高まる可能性がある。一方、映像体験においては新たに採用されるとされるタンデムOLEDディスプレイが注目される。深い黒、鮮明な色彩、そして高いエネルギー効率を兼ね備え、映像制作や視覚重視の作業環境において明確な優位性を示す。
従来のミニLEDと異なり、バックライト不要な構造が薄型化にも貢献し、筐体設計の自由度も高まる。こうした要素の組み合わせは、単なるパフォーマンス強化にとどまらず、タブレットというカテゴリ自体の再定義につながる可能性をはらんでいる。
モバイルデバイスの限界を超えた処理能力と視覚表現力を併せ持つ本モデルは、従来型のPCやワークステーションの一部領域に食い込む余地すら感じさせる。
Thunderbolt 5と最大4TBストレージが示すAppleの狙い
iPad Pro M5ではThunderbolt 5の搭載が見込まれており、最大120Gbpsというデータ転送速度が実現されるとされる。これにより、大容量のメディアファイルや高精細画像データの取り扱いにおいて、外部デバイスとの連携が飛躍的に効率化される。特に動画編集や写真加工を主業とするユーザーにとっては、作業フロー全体の生産性に直結するアップグレードとなる。
さらに、ストレージ構成は512GBから最大4TBとされ、ローカル保存によるデータの可搬性と信頼性が大きく向上する。クラウド依存からの脱却を図るユーザーにとっては歓迎すべき変化であり、インターネット接続に制限がある環境下でも安定したパフォーマンスが期待できる。
これにより、iPad Pro M5は単なるモバイル端末ではなく、現場対応型の制作ツールとしての役割を強める可能性がある。Appleがこのような構成を採る背景には、プロフェッショナル用途への本格的な浸透を見据えた戦略が透けて見える。
既存のMacBookラインと棲み分けを図りつつ、異なる使用文脈での活用を想定した仕様設計により、Appleはタブレットの可能性を再拡張しようとしていると考えられる。
Source:Matt Talks Tech、Geeky Gadgets