Amazonは、パーソナライズされたショッピング体験を強化する新機能「Interests(インタレスト)」を発表した。iOSおよびAndroid向けAmazonアプリの一部米国ユーザーに提供され、ユーザーが検索バーに入力したプロンプトに基づき、趣味や予算に即した商品をAIが提案する仕組みである。
このツールはAmazonストアを継続的にスキャンし、関連商品の新着情報や再入荷、セール情報などを通知する機能も備える。利用対象は順次拡大予定だが、具体的な時期は明かされていない。
興味に合致した商品を効率的に見つけにくいと感じている場合、本機能が有効なサポートとなる可能性がある。
会話型プロンプトで検索が進化 “コーヒー好きのための抽出ツール”も指定可能

Amazonが導入した「Interests」は、検索バーに自由なテキストプロンプトを入力できる仕組みとなっており、たとえば「コーヒー好きのための抽出ツール」や「最新のピックルボール用具」といったテーマ性の高い検索にも対応している。これまでのカテゴリー選択やキーワード検索に比べ、目的や関心に沿った商品提案が受けられる点が大きな変化といえる。さらに、単なる一覧表示にとどまらず、AIがその都度のプロンプトに応じてストア全体を横断的にスキャンし、関連性の高い商品群を選別することが特徴だ。
この形式は、従来型の「商品を探しに行く」購買行動から、「発見する」体験への転換を促しているように映る。特に抽象的なニーズやこだわりがある場合、その趣向に合った製品を見つけやすくなる可能性がある。今後、プロンプトの質やバリエーションに応じた表示精度の向上が、ショッピングの満足度にも直結する展開となるかもしれない。
再入荷通知とディール情報まで網羅 Amazonアプリの通知機能がさらに強化
「Interests」は商品の提案にとどまらず、気になるカテゴリやキーワードに基づく再入荷情報、セール・ディール情報の通知機能も搭載されている。Amazonストアを継続的にスキャンしながら、ユーザーが指定したプロンプトに関連するアイテムの在庫状況や価格変動を把握し、必要に応じて通知する設計となっている。この点は、これまで個別商品に対してしか設定できなかったウォッチ機能を拡張したような役割を果たす。
特に、再入荷のタイミングが読みにくい人気製品や、期間限定セールの把握が難しいジャンルではこの機能の有用性が高まると考えられる。ただし、通知が多すぎると煩雑になる懸念もあるため、プロンプトの精度やユーザーの管理機能が今後のカギとなる。通知の「質」をどう最適化するかが、実用性を左右する要素となりそうだ。
Source:Android Headlines