Oppoは次期フラッグシップ「Find X8 Ultra」のカメラ性能をアピールすべく、iPhone 16 Pro Maxとの低照度環境での比較写真を公開した。被写体の明瞭な描写と背景の正確な色再現により、Find X8 Ultraはネオン下の難条件で圧倒的な描写力を示したとされる。
搭載予定のメインセンサーは1インチの「Sony LYT-900」で、他にも3倍・6倍の50MP望遠レンズを含む4眼構成が噂されており、描写力の底上げが期待されている。Oppoはこのモデルに6,100mAhの大容量バッテリーを採用し、100W有線充電と50Wワイヤレスにも対応すると見られている。
超過酷なネオン環境での比較が意味するもの

Oppoが公開したFind X8 UltraとiPhone 16 Pro Maxの比較画像は、夜景における描写力の差を強調する狙いがある。被写体の顔の露出と背景のネオンの色再現という二重の難題に対して、Find X8 Ultraは両方をバランス良く処理しており、暗部でも人物の顔が沈まず、背景の看板の赤も過剰な補正なく自然に写っている。一方、iPhone 16 Pro Maxの画像は色が混ざり合い、照明の当たり方もムラが見られる。このような比較をOppoが正面から公開したのは異例であり、それだけFind X8 Ultraのカメラ性能に自信を持っていることの表れとも受け取れる。
ただし、撮影条件の詳細や撮影者の技量、設定の違いなどが開示されていない以上、この比較のみで実力を断定するのは早計である。そもそもiPhoneはネオン環境が不得手であることが知られており、条件を限定することでFind X8 Ultraの優位性を際立たせる意図がある可能性もある。それでも、公開画像から見える限り、Find X8 Ultraが厳しい光条件でも高精度な描写を実現するポテンシャルを備えていることは確かである。
1インチセンサーと4眼構成がもたらす写真表現の新領域
Find X8 Ultraに搭載が予想されているのは、1インチサイズの「Sony LYT-900」センサーを中心とした4眼カメラシステムである。1インチセンサーは高級コンデジに匹敵するサイズで、光を多く取り込めるため夜間や逆光といった撮影が難しいシーンでも明るくノイズの少ない描写が可能になる。さらに、50MPの超広角カメラに加え、3倍望遠の「Sony IMX906」と6倍ペリスコープ望遠の「IMX882」を備える構成は、焦点距離の切り替えにおいても一貫した画質を保てる可能性を示している。画質のムラが出やすいスマホのズーム領域で、安定したパフォーマンスを出せるかが大きな見どころとなる。
また、ハッセルブラッドとの提携により、色表現やダイナミックレンジの最適化が期待されている。Find X7 Ultraで指摘されたコントラスト過多の傾向については、今回の比較写真を見る限りややマイルドになった印象も受ける。ただ、比較写真だけで全体のチューニング傾向を読み取るのは難しく、製品版での仕上がりがどうなるかは今後の実機レビューで判断する必要がある。Oppoが今回の構成に注ぎ込んだ意気込みは本物であり、スマホカメラの限界に迫る仕様と言える。
Source:PhoneArena