サムスンが360度に折りたためるスマートフォンの特許を申請していたことが、リーカー@xleaks7により明らかとなった。従来の内折り式や外折り式とは異なり、この新デバイスは両方向に折りたたむことが可能で、補助ディスプレイなしでも各モードで表示が機能する点が特徴である。
特許では、同社が開発した超薄型ガラス(UTG)を使用し、柔軟性を保ちつつ耐久性を高める構造が詳述されている。ディスプレイは格子状やストライプパターンを持つ支持層により支持され、異なる曲げ軸にも対応可能とされる。
360度折りたたみ構造の革新性と特許の具体内容

Samsungが取得した360度折りたたみスマートフォンの特許は、内側にも外側にも折りたためる構造を採用している。従来の内折り式では保護性を優先し、外折り式では視認性を高める傾向があったが、今回の設計はその両者の長所を一体化することで、カバーディスプレイを不要にしている点が特に注目される。
このデバイスは、折りたたんだ際にもカメラ下に露出するストリップ状のディスプレイ領域を確保しており、通知表示などの利便性を維持できるよう設計されている。また、ディスプレイ下にはSamsung独自の超薄型ガラス(UTG)を含む柔軟な多層構造が採用されており、ポリマー基材や専用接着層によって可撓性と耐久性を両立させている。
構造的には、格子模様やストライプパターンを用いたサポートプレートが含まれており、それぞれ異なる方向への曲げ動作を可能にしている。さらに、複数の曲げ軸を持たせることで、使用スタイルに応じた自在な形態変化が想定されている。こうした複雑な設計が特許の根幹をなしており、Samsungが今後のフラッグシップモデルで技術的差別化を目指す上での重要な布石といえる。
フレキシブル技術の応用範囲と今後の製品展開への期待
この360度折りたたみ技術が実用化されれば、デバイスの使い方そのものが大きく変わる可能性がある。たとえば、動画視聴やゲームプレイにおいては外折りでの大画面表示を活かし、持ち運び時には内折りでディスプレイを保護するという、状況に応じた柔軟なスタイルが実現する。
また、現在の折りたたみスマートフォンにありがちな、外部ディスプレイと内部ディスプレイの二重設計による厚みや重量の問題も、構造の簡略化によって軽減されると考えられる。ただし、360度折りたたむ機構が現実の製品でどれほどの耐久性を持つかについては未知数であり、特にヒンジやディスプレイの摩耗リスクは慎重に評価される必要がある。
2023年に披露された「Flex In & Out」コンセプトが、その後製品化されていない点も含め、市場導入までの道のりは平坦ではないことがうかがえる。それでも、Samsungがこの分野で先行技術を蓄積していることは確かであり、折りたたみ端末の新たなステージを切り拓く技術的基盤として注目が集まる展開である。
Source:GSMArena