Samsungが投入を計画しているとされる新型折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Flip FE」のCADレンダリング画像が、「OnLeaks」と「SammyGuru」により公開された。外観はZ Flip 6と極めて近く、フロントスクリーンの仕様もアップグレードされていない可能性が高い。寸法も165.1 x 71.7 x 7.4mmと、前モデルに比べてわずかに厚い程度で大きな変化は見られない。

この「FE」モデルはSamsung初の手頃な価格帯に位置づけられる折りたたみ機になると見られ、今後のラインナップにおける選択肢として注目されるが、処理性能やカメラ仕様などに関しては依然として未確定な情報が多い状況である。

フロントスクリーンやサイズ感はZ Flip 6とほぼ同一か

今回公開されたGalaxy Z Flip FEのCADレンダリングによれば、外観デザインは2023年モデルのZ Flip 6と極めて似通っている。特に注目されるのは、Z Flip 7での進化が期待されているカバースクリーンの大型化や機能拡張が本機には見られない点である。寸法も165.1 x 71.7 x 7.4mmと、Flip 6と比べて厚さが0.5mm増した程度で、全体的なフォルムに目立った違いはない。

このことから、Flip FEは上位モデルとの差別化を明確に打ち出すというより、既存機のコストバージョンとして投入される可能性が高い。現時点で確認されているのはあくまでレンダリング画像のため、細部の仕様は今後変化する可能性があるが、画面サイズやヒンジの構造、筐体の仕上げなどもZ Flip 6に準じた構成となる可能性がある。折りたたみ端末に初めて手を伸ばす層にとって、既存機種に似た安心感ある設計は魅力となり得る。

ただし、デザイン面での新鮮さに欠ける点や、機能面のアップグレードが見込めないことに対しては、人によって評価が分かれそうだ。見た目だけでの判断が難しい折りたたみ機だからこそ、今後の公式情報でどこまで違いが示されるかが重要となるだろう。

FEモデルの狙いは価格帯の再定義にあるのか

Galaxy Z Flip FEの最大の特徴とされているのが、「手頃な価格帯」のモデルとして位置づけられている点である。Samsungが従来展開してきたFE(Fan Edition)シリーズは、基本性能を保ちながら価格を抑えることで、幅広い層にリーチすることを目的としてきた。このアプローチがついに折りたたみスマートフォンにも適用されようとしている。

もし本機がZ Flip 6とほぼ同じ外観を持ちながら、価格面で明確に下げられた設定になるのであれば、従来のハイエンドモデルに躊躇していた層にとっては大きな選択肢となるだろう。特に、初めて折りたたみ機を手に取るユーザーにとって、Z Flip FEは高価格機のサブモデルではなく“入口モデル”としての意義を持ち得る。

一方で、内部スペックやソフトウェア面での妥協がどの程度になるかは気になるところであり、記事内で言及されているExynos 2400eの搭載説も未確定のままである。もしカメラ構成や処理性能までが前世代と同一か、それ以下であった場合、見た目と価格だけでは購入を決断しにくいという層も少なくないはずだ。

価格によって価値が定まるモデルである以上、今後の詳細な仕様の開示が注目されるのは間違いない。

Source:Android Authority