Samsungが開発中とされるGalaxy Z Flip 7 FEのレンダリング画像がリークされた。外観はZ Flip 6と極めて類似しており、カバー画面のサイズや筐体デザイン、デュアルカメラ構成もほぼ同一と見られる。ただしSnapdragon 8 Gen 3は採用されず、代わりにExynos 2400eが搭載される見込みである。

同社はZ Fold SEと同様に既存モデルのスペアパーツを再利用し、コストを抑えた新モデルを投入する狙いがあるとされる。これにより、999ドルのフルモデルに手が届かない層に向けた選択肢が加わる可能性がある。

毎年3億台以上のスマートフォンを出荷するSamsungにとって、フォルダブルの裾野拡大は重要課題であり、本モデルの価格次第では市場へのインパクトも小さくなさそうだ。

Galaxy Z Flip 7 FEはZ Flip 6とどこまで同じか

リークされたレンダリング画像から、Galaxy Z Flip 7 FEは外観においてZ Flip 6と極めて近い設計であることが明らかになっている。寸法やヒンジ構造、ディスプレイの大きさなども現行モデルとほぼ一致しており、カバー画面もZ Flip 7で噂されるような大型化は見られない。また、レンダリングには50メガピクセルと12メガピクセルのデュアルカメラ構成が描かれており、この点もZ Flip 6の構成と一致している。筐体にはArmor Aluminumが採用される可能性が高く、堅牢性にも抜かりはなさそうだ。

一方、搭載されるチップセットには違いが出る。Galaxy Z Flip 6に採用されているSnapdragon 8 Gen 3は見送られ、Galaxy S24 FEに搭載予定のExynos 2400eが使われる見込みである。このチップはExynos 2400の下位仕様版であり、性能面では多少の妥協があると考えられる。ただし、価格帯を考慮すれば、この変更は妥当とも言える。目立った新要素がない一方で、既存の資産を最大限活用したバリエーションモデルとしての完成度は高そうだ。

なぜSamsungはZ Flip 7 FEを投入するのか

Samsungは過去にもZ Fold SEを通じて、既存のスペアパーツを活用した廉価モデルを展開しており、今回のGalaxy Z Flip 7 FEにも同様の戦略が見て取れる。Z Flip 7やZ Fold 7などのフラッグシップ機と同時期に登場する予定とされているが、価格は数百ドル単位で安くなるとの見方が強く、フォルダブルスマートフォンの選択肢を広げる意図がうかがえる。特にZ Flip 6のようなクラムシェル型を試してみたいが、高価格帯には手が届きにくい層に対してアプローチするには適したモデルといえるだろう。

一方で、スペック面での削減により、性能を重視するユーザーには物足りなさを感じさせる可能性もある。だが、一般的なSNS利用や動画視聴、カメラ性能など、日常使いにおける機能はZ Flip 6に準拠する構成が保たれると見られており、体験の質そのものに大きな差が出るとは限らない。Samsungが毎年3億台を超えるスマートフォンを出荷する中で、こうした価格帯の広がりが新たなユーザー層を取り込む鍵となるのは間違いなさそうだ。

Source:SamMobile