GoogleのGboardにおいて、カンマとピリオドのキーを初期状態で非表示にする新レイアウトの兆候が、最新ベータ版(15.2.03.736047990-beta)から確認された。これはAppleのiOSキーボードと同様に、記号キー内に句読点を移動させるもので、Android Authorityによって判明した。

ただしGboardでは、従来のレイアウトに戻すトグル設定が用意される見込みで、ユーザーへの一方的な変更にはならないとみられる。導入初期に設定がオンかオフかは未定だが、表示・非表示の選択肢がある点は柔軟だ。

iOSに倣うGboardの新仕様 ベータ版で見えた句読点非表示の動き

Gboardの最新ベータ版「15.2.03.736047990-beta-arm64-v8a」では、カンマとピリオドをQWERTYレイアウトから排除し、記号メニューに統合する可能性を示す設定トグルの存在が明らかになった。この変更はAndroid Authorityが報じており、AppleのiPhone標準キーボードと類似した設計思想と捉えられる。これまでGboardでは、句読点キーがアルファベットキーと並列に配置されており、文章作成のスピード感に一役買っていた。

今回の変更はあくまでベータ版での発見に過ぎず、すべての端末に展開されるかは未定である。また、初期状態で新レイアウトがオンになっているかどうかも定かではない。ただ、設定メニューに専用のオン・オフ切り替えが用意されていることから、ユーザーに選択肢を残す方向性が想定される。これはiOSのように一方的な仕様固定とは異なる点として注目に値する。

句読点を頻繁に使用するメール作成やメモ入力などでは、この配置変更が打鍵の流れに影響を与える可能性がある。手元のUI変化は些細なようでいて、使い慣れた環境に微細なストレスを生むため、デフォルト設定がどうなるかが今後の鍵となる。

iPhone式レイアウトの受容とその先 入力体験に求められる柔軟性

Appleのキーボードでは、句読点を含む記号キーが「123」メニューの下に格納されており、初見では煩雑と感じるユーザーも多かった。だが実際には多くのiOSユーザーがこの構造に順応し、今では違和感なく運用している事例も多い。この“慣れ”のプロセスは、Gboardが同様のレイアウトを取り入れた場合にも再現される可能性がある。

一方、AndroidにおけるGboardは、QWERTY上での視認性と即時性を重視した設計が特徴だった。ピリオドとカンマを常に表示するレイアウトは、文章入力における手間を省く要素でもあり、特に長文やビジネス用途で重宝されてきた。今回の変更がそれらを犠牲にする形となれば、一部のユーザーには受け入れがたい仕様に映るだろう。

ただし、Gboardは選択制の導入を視野に入れていると見られる。初期設定がどちらであれ、ユーザーが明確にレイアウトを切り替えられる余地があるならば、不満を最小限に抑えることもできる。キーサイズの拡張や誤入力の防止といった副次的メリットも考慮される中で、シンプルさと使いやすさの両立が、今後のキーボード体験を左右する重要な視点となる。

Source:Android Police