Samsungの新型タフネススマートフォン「Galaxy XCover 7 Pro(SM-G766U/U1)」がFCC認証を通過し、Geekbenchにも登場したことで、発売が近いことが示唆されている。Snapdragon 7s Gen 3チップとAdreno 810 GPUを搭載し、ベンチマークではマルチコアで3,288を記録。
OSにはAndroid 15を採用し、One UI 7との組み合わせとなる。6GB RAMと4,265mAhのバッテリーを備え、5GやWi-Fi 6、NFCにも対応。型番別に米国、カナダ、グローバル市場向けが存在しており、XCoverシリーズらしい高耐久性と実用性の両立が期待される。
Snapdragon 7s Gen 3とAndroid 15が示す処理性能と進化の方向性

Galaxy XCover 7 Proは、Snapdragon 7s Gen 3を搭載し、Geekbenchにおけるマルチコアスコアは3,288に達している。これは、Snapdragon 7シリーズの中でも特に省電力とバランスに優れた構成で、オクタコア(最大2.5GHz×1、2.4GHz×3、1.8GHz×4)というスペックが裏付けている。また、グラフィックスにはAdreno 810が採用されており、軽量な3D処理や動画再生、AR用途にもある程度の対応が期待される。搭載OSはAndroid 15で、One UI 7との組み合わせにより最新のUI機能やセキュリティ対策が反映される見込みだ。
CPUの構成を見る限り、ピークパフォーマンスよりも持続的な処理や発熱抑制を重視していると考えられる。これにより、屋外や業務用など負荷が継続するシーンでも安定して動作する可能性がある。Android 15が持つ最新の省電力制御やプライバシー機能も、この機種の活用範囲を広げる要素になるだろう。特に堅牢設計と組み合わさることで、従来のタフネス端末が苦手としてきたUIの滑らかさやアプリの多様性も克服していく兆しがある。
FCC認証とグローバル展開が示す対応バンドと実用性
FCCの認証を通過したGalaxy XCover 7 Pro(SM-G766U/U1)は、5Gを含む2G〜4Gのモバイルネットワーク全域に対応しており、Wi-Fiは2.4GHz/5GHz/6GHzのトリプルバンドに対応している。さらにBluetooth 2.4GHz、NFCの搭載も確認されており、通信環境の広さと汎用性が大きな魅力となっている。型番は北米版(SM-G766U/U1)に加えて、グローバル版(SM-G766B)、カナダ版(SM-G766W)も存在し、地域に応じた展開が意識されている点がうかがえる。
5G対応とWi-Fi 6のトリプルバンド対応は、都市部や商業施設、屋外現場など異なる通信環境下でも安定した接続が期待できる。加えてNFCの搭載により、キャッシュレス決済や各種認証システムとの連携が可能となるため、日常用途から業務シーンまで対応範囲が広がるだろう。通信面でのスペックが明確になったことで、性能以外の「使える環境」の広さに期待する層にとっても魅力のある端末となりそうだ。
Source:Gizmochina