Snapdragon 8 Elite Gen 2の詳細が中国SNS「Weibo」などでリークされた。型番はSM8850で、前モデル同様のコア構成を踏襲しつつ、TSMCのN3Pプロセスを採用し省電力性と効率性を向上。GPUはAdreno 840に強化され、クロックは1.35GHzに達する見込みである。
注目すべきは、ArmV9アーキテクチャに基づくSVE2およびSME1のサポートにより、機械学習や画像処理の性能が向上する可能性がある点。リーク情報によれば、シングルコア性能は最大25%、マルチコア性能は20%の伸びが見込まれており、Appleの次期A19チップとの激しい競争が予想される。
TSMC N3PプロセスとArmV9対応が示すSnapdragon 8 Elite Gen 2の方向性

Snapdragon 8 Elite Gen 2(SM8850)は、前世代から構成を大きく変えず、2つのプライムコアと6つのパフォーマンスコアを維持しながら、TSMCのN3Pプロセス採用により物理的な設計効率が向上している。これにより、熱効率やバッテリー消費の最適化が期待され、処理負荷の高い場面でも安定性が強化される可能性がある。また、GPUはAdreno 840に刷新され、クロック速度は前モデルの1.1GHzから1.35GHzへと引き上げられた。
加えて、SVE2およびSME1の拡張に対応した点も重要である。これらの機能は機械学習やコンピュータビジョンの処理性能に関係しており、ArmV8からArmV9へと進化したことを裏付ける。SVE2は、より広範な命令セットベースの並列処理を可能にし、複雑なAI演算において高いパフォーマンスを発揮できる設計であることを意味する。
この設計がそのまま端末の使用感に直結するとは限らないが、演算処理やグラフィック表現の面で確実な伸びが期待される。高負荷のモバイルゲームやARアプリにおいて、その恩恵は顕著に現れる可能性がある。
ベンチマークスコアから見るiPhone 17とのパフォーマンス競争の行方
リークによれば、Snapdragon 8 Elite Gen 2はGeekbenchスコアにおいてシングルスレッドで4000、マルチスレッドで13000に達するとされ、シングルコアで25%、マルチコアで20%の性能向上が報告されている。これは、現行のSnapdragon 8 EliteがSamsung Galaxy S25 Ultraに搭載されて記録したスコアよりもさらに高い数値となる。特に、前モデルがiPhone 16 Pro MaxのA18 Proとほぼ互角に渡り合っていた点を踏まえると、次期iPhone 17のA19との競争は激化が予想される。
ただし、Appleのチップセットも同様にTSMCのN3Pプロセスを採用し、毎年約20%の性能向上を続けていることから、Snapdragon側が優位に立つかは不透明である。現時点ではスペック上の数値比較に過ぎず、実使用における差異は今後の検証に委ねられる。
チップ性能の数値化された優劣が注目を集める一方で、体感としての違いがどこまで感じられるかは利用シーン次第であり、各端末メーカーの最適化次第ともいえる。数値上のリードがそのまま使い勝手の差に直結しない点は常に意識すべきである。
Source:Tom’s Guide