次期フラッグシップ機とされるSony Xperia 1 VIIについて、マイクの配置変更を裏付ける保護ケースのレンダー画像がSNS上に相次いで登場した。複数の画像では、従来モデルで右側に配置されていたマイクが左側へと移動している点が共通しており、音質向上や録音性能の最適化を意図した設計変更の可能性がある。

ただし、今回のレンダーは過去モデルをもとにCADファイルを再利用しただけの可能性も指摘されており、機器本体の外観が最新モデルに準拠しているとは限らない。正式発表前の情報である以上、慎重な判断が求められるが、マイクの位置移動が事実であれば、デザインに機能的意図が込められたアップデートとなるかもしれない。

ケースレンダー画像が示すマイク配置の変化とその信ぴょう性

WeiboやXなど複数のSNS上で登場したXperia 1 VII用とされるケースレンダー画像は、マイク穴の位置が従来モデルと異なる点で注目されている。Xperia 1 VIではカメラユニット上部、画面を見て右側に設けられていたマイクが、今回の画像では3.5mmオーディオジャック付近の左側へと移動している。

この位置変更は1枚のみならず複数の画像に共通して確認されており、意図的な設計変更の可能性が示唆される。ただし、これらの画像のベースが旧機種に由来するCADファイルである点は看過できない。実際、画像の一部にはXperia 1 VIの形状と一致する箇所が見られ、外観が2025年モデルと断定するには慎重な見極めが求められる。

製品名のみ「Xperia 1 VII」とされたケースも含まれており、名称の独り歩きの可能性も否定できない。したがって、画像の存在をもって確定情報と受け止めるには、裏付けとなる一次情報の欠如が障壁となる。

音響性能を巡る設計思想の変化とその背景

マイクの位置を端末左側に移すという変更は、単なる筐体デザインの変更以上の意味を持つ可能性がある。マイクを3.5mmジャック付近に配置することで、ユーザーの手持ち状態や撮影時の指向性においてより自然な音声入力が可能となると考えられる。

とりわけ、動画撮影時の録音性能や通話中のノイズキャンセル処理においては、空間認識を高める設計として評価される余地がある。Xperiaシリーズは、音響や映像といったメディア処理能力の高さにおいて独自の地位を築いてきた。仮に今回のマイク移動が事実であれば、それは音響エンジニアリングの視点から導かれた選択と見ることもできる。

一見すると些細な構造の変化に過ぎないが、ユーザー体験に直結するインターフェースの最適化である点は見逃せない。スマートフォンが動画制作やライブ配信のツールとして活用される現代において、この種の改良が市場競争力に与える影響は小さくない。

Source:NotebookCheck