Appleは、次世代M5チップを搭載したiPad ProおよびMacBook Proを2025年秋に発表する見通しとなった。信頼性の高いBloombergのMark Gurman氏によると、両製品は既に高度なテスト段階にあり、10月の量産開始と発売が予測されている。
これまでの発表傾向を踏まえれば、10月投入は十分現実的であり、デザインは現行モデルを踏襲しつつも、内部仕様で大きな進化が見込まれる。また、MacBook AirのM5版は2026年初頭に登場予定で、薄型筐体やファンレス構造は維持される可能性が高い。
Appleはハードウェア刷新と並行し、AIによるヘルスアプリの強化や次期OS群の開発にも注力しており、来週開催予定のWWDCでは主要OSの新バージョン発表が見込まれている。
M5搭載iPad ProとMacBook Pro、2025年10月に同時発表の可能性

Appleは、M5チップを採用したiPad ProおよびMacBook Proの発売に向け、すでに高度な検証段階に入っており、BloombergのMark Gurman氏は両製品が2025年10月に登場するとの見通しを示している。過去にも2018年と2022年のiPad Proが10月に発表されており、このスケジュールは同社の製品戦略に沿った自然な流れといえる。
現行のiPad Proは2024年5月に刷新され、M4チップやOLEDディスプレイを初搭載したが、わずか1年半で次世代機へ移行することは、Appleのプロセッサ開発サイクルの加速を示唆している。MacBook Proに関しても、現行の筐体デザインを維持しつつ、性能の飛躍的向上が見込まれる。
2026年モデルではOLED化と筐体のスリム化が予告されているが、それ以前に性能重視のM5モデルを先行投入することで、ハイエンド市場への競争力を確保する狙いが透けて見える。短いスパンでのプロセッサ更新は、AI処理や画像処理の高度化に対するAppleの危機感の表れとも受け取れる。性能の進化が単なる世代交代ではなく、AIを見据えた布石となるかが注目される。
MacBook Airは2026年に刷新か Mシリーズ戦略の中で見える製品差別化の意図
M5チップ搭載のMacBook Airは、2026年初頭に登場する可能性があるとされる。Gurman氏のレポートによれば、現段階では大幅なデザイン変更は予定されておらず、M4版と同様に薄型・ファンレス筐体を維持する構想が報じられている。
これにより、同年登場予定の大幅刷新版MacBook Proとの位置づけの違いが明確化され、Airはより軽量・手頃な選択肢としての役割を強化していくと見られる。2024年初頭に発表された現行のMacBook AirはM4チップを搭載し、999ドルという価格設定で、M3モデルよりもさらに手の届きやすい存在となった。
Appleはこの価格帯を維持しつつ、内部仕様のみをアップグレードする戦略を通じて、学生やクリエイター層への訴求力を維持しようとしている。対照的に、Proモデルには新技術を集中的に投入することで、性能と価格の住み分けをさらに明確にする方針が読み取れる。世代ごとの差別化ではなく、使用目的に応じた製品ラインの最適化が進行中である。
WWDCでのOS刷新とAI活用、ハードとソフトの並行強化が鍵
Appleは、M5チップ搭載デバイスの開発と並行して、ソフトウェアの全面的な刷新にも注力している。来週開催予定のWWDCでは、iOS、iPadOS、macOS、watchOS、tvOS、visionOSといった主要OSの新バージョンが発表される見込みで、ハードの進化に対応する機能強化が期待されている。
中でも注目されるのは、AI技術を応用したヘルスアプリの刷新であり、バーチャルドクターや健康コーチ機能といった、日常生活に寄り添う機能の強化が報じられている。AppleがAIを前面に出す姿勢を明確にし始めた背景には、競合各社が進める生成AI技術への対応があると見られる。
特にモバイル端末やウェアラブル機器におけるローカル処理能力の向上は、クラウド依存からの脱却を意味し、プライバシー重視のAppleらしい方向性でもある。AI機能とOSの融合によって、単なるアップデートにとどまらず、ユーザー体験そのものを再定義する局面に入ったといえる。ハードとソフトの相乗効果が、今後のApple製品の競争力を左右することになるだろう。
Source:TechSpot