AppleがM5チップ搭載モデルの登場を控える中、すでに次世代プロセッサ「M6」の開発に着手していることが明らかになった。Mark Gurman氏の報道によれば、M6はまず2026年にMacBook Proへ搭載され、その後2027年にiPad Proとして市場投入される可能性があるという。

加えて、次期iPad ProにはApple製の5G対応C2モデムの実装も計画されており、これがiPhone 18より先に登場することはないと見られている。C2モデムはAppleが内製する通信モジュールであり、性能・安定性の面で大きな進化が期待される。

一方で、同時進行で進められているiPad 12やMacBook Airの次期モデルについては、Aシリーズチップの更新を主とした軽微な刷新にとどまる見込みである。

M6チップはMacBook Proから先行搭載か iPad Proへの展開は2027年を視野

Appleは次世代プロセッサ「M6」の開発に着手しており、まず2026年にMacBook Proへ搭載される可能性があると報じられている。これは、MacとiPadにおけるハイエンドチップの展開順において一貫性を持たせるAppleの方針と一致しており、過去のM1やM2シリーズと同様にMacを起点としたテクノロジー導入が繰り返されている点も興味深い。

Gurman氏の情報では、M6チップを搭載したiPad Proはその約1年後、すなわち2027年に登場する見通しである。このタイムラインが正確であれば、Appleは新プロセッサの成熟をMac上で図りつつ、後にタブレット領域へと応用していく戦略を引き続き採用していることになる。

iPad Proはおよそ18カ月周期で刷新されており、2024年5月のモデル発表を基点にしても2027年前半というスケジュールは整合性がある。製品寿命とリリース間隔を計算に入れた緻密な市場投入が見て取れる。M6がMacに先行し、iPadには時差導入されるという流れは、Appleがユーザーセグメントごとの使用環境に応じて最適化されたタイミングを選定していることを示唆している。

性能だけでなく、消費電力や熱処理などの条件を吟味したうえで、それぞれの製品群に最適な実装方法を模索している姿勢が垣間見える。

Appleが内製モデム「C2」に込める戦略的意図 通信領域での独立性確保か

iPad Proに搭載される可能性があるとされた「C2」モデムは、Appleが独自開発を進める5G通信チップの最新版である。Gurman氏によれば、C2モデムはiPhone 18以降での登場が見込まれており、それ以前にiPadで先行搭載されるという見方もある。仮にこれが実現すれば、Appleが通信領域において外部ベンダー、特にQualcommへの依存から脱却を図る具体的な一歩となるだろう。

Appleは近年、SoCだけでなく通信モジュールを含むシステム全体を垂直統合し、自社コントロールのもとに製品設計と性能管理を行う方向性を強めている。C2モデムの実装が進めば、これまで通信品質やアップデート時期に左右されていた外部モデムベンダーとの調整が不要となり、リリースサイクルの柔軟性や製品間のシームレスな統一性が向上する可能性がある。

また、5G以降の通信技術は単なるスピード向上に留まらず、AR/VRやクラウド処理との連携において極めて重要な要素を担う。C2モデムをM6チップと組み合わせた構成は、ハードと通信の統合によって次世代体験を支える中核となりうる。その導入タイミングや性能仕様に今後の注目が集まることは間違いない。

Source:Tom’s Guide