暗号資産Solanaが125ドルから下落傾向を示し、心理的および技術的な節目である80ドル付近までの下降リスクが市場で警戒されている。背景にはマクロ経済の不透明感や競争激化があり、保有者の不安が高まっている。
一方、ビットコイン上で展開される新興Layer-2プロジェクトPlutoChainが、2秒のブロックタイムやEVM互換性を武器に、既にUniswap上でライブ取引を開始し注目を集めている。DeFiLlamaのデータによれば、BTCFi市場は1年で約19倍に拡大しており、PlutoChainはこの成長を牽引する存在となりうる可能性を示している。
Solanaの80ドル下落懸念と揺れる市場心理

Solana(SOL)は2025年3月末時点で125ドル付近で推移しているが、わずか24時間で0.85%の下落を記録している。アナリストらは、市場全体の弱気なセンチメントと相まって、心理的・技術的に重要な水準とされる80ドルまでの下落リスクを指摘する。特に80ドルは過去の反発実績を持つ水準であり、価格がそこを割り込むことになれば中長期的なトレンドの転換を示唆しかねない。
下落懸念の背景には、世界的な経済不安定要素がある。インフレ再燃や利上げ観測、地政学的リスクといった外的要因が投資家心理を冷やしている。また、EthereumやAvalancheといった他のLayer-1プラットフォームとの競争も激化し、Solana固有の強みが相対的に薄れている点も見過ごせない。技術面では、取引処理の安定性に関する懸念や開発コミュニティの分散化不足も、投資家の慎重姿勢に拍車をかけている。
価格の押し下げ圧力が続けば、SOL保有者は保有継続か乗り換えかの選択を迫られることになる。80ドルを守れるか否かが、Solanaの今後の方向性を左右する大きな分岐点といえるだろう。
PlutoChainが示すビットコインLayer-2の新境地
PlutoChain($PLUTO)は、スマートコントラクトやNFT、DeFi機能をビットコイン上に実装可能にするLayer-2ソリューションとして脚光を浴びている。2秒間隔のブロック生成やEVM互換性を備え、Ethereum開発者がビットコイン基盤上でアプリを展開できる環境を整えている点が最大の特徴である。既にUniswapで取引可能な状態にあり、テストネットでは12万5,000件を超えるトランザクションを処理済みという実績もある。
このような実用性と即時性の高さは、同じくLayer-2領域で注目を集める他プロジェクトと比較しても一線を画している。加えて、SolidProofやQuillAuditsといった第三者機関による三重監査をクリアし、2,300以上のアクティブウォレットも獲得済みと、信頼性の面でも前進している。また、ガバナンストークンとしての性質を持ち、プロトコルのアップグレードに対する投票機能も実装されている点から、ユーザー主導の進化が見込まれる。
DeFiLlamaによれば、BTCFi市場は2024年からの1年間で約3億ドルから58億ドル規模に急成長した。この流れの中心にPlutoChainが位置するかどうかは、今後のメインネットローンチと取引所上場の成否に大きく依存すると見られるが、現時点において実動するインフラを提供できている点は他にない優位性といえる。
Source:Analytics Insight