調査会社Counterpoint Researchによると、2025年の折りたたみスマートフォン市場は前年比で売上減となる可能性が高く、SamsungやGoogleなど主要メーカーの期待とは裏腹に成長が鈍化している。高価格と用途の曖昧さが普及の壁となり、全体のシェアも2%未満にとどまる中、業界が再活性化の起点として注目するのがAppleの2026年参入である。

iPhone Foldとされる次期端末には、液体金属ヒンジや超薄型シャーシなどが噂されており、市場の構造そのものを変える「ゲームチェンジャー」になる可能性があるという。

高価格と不明瞭な需要が市場停滞の主因に

Counterpoint Researchは、折りたたみスマートフォン市場の売上が2025年に前年を下回ると予測しており、SamsungやHuaweiなど既存メーカーにとっては苦しい局面を迎えている。市場全体におけるシェアは2%を超えたことがなく、価格帯も通常のフラッグシップ機の倍に近く、高額な端末が多くの消費者にとって手の届かない存在となっている。

さらに、「ポケットに入るタブレット」など訴求ポイントが曖昧であることも、購買意欲を刺激しきれない要因となっている。HonorやOppoが一部の市場でわずかにシェアを伸ばしているものの、その影響範囲は限定的であり、米国市場をはじめとした主要地域では依然として停滞が続く。

単なるスペック競争ではなく、生活の中に自然と溶け込むような使い道の提示がなければ、価格を正当化することは困難である。現状は「新しい形状」への技術的挑戦が先行しており、実用性や所有の必然性を語る言葉が欠けている。成熟しきったスマートフォン市場において、折りたたみ端末が「次の主流」となるための説得力は、依然として不十分と言える。

Apple参入が示唆する市場再編の兆し

Counterpoint Researchの分析では、2026年にAppleが折りたたみスマートフォン市場に本格参入すれば、シェア拡大のみならず市場全体の再活性化につながる可能性があるとされている。AppleはこれまでもiPod、iPhone、iPadといった分野において、後発ながらも既存製品の課題を洗練された形で解決し、新たな標準を打ち立ててきた実績を持つ。

折りたたみスマホ市場においても同様に、Appleが投入する製品が真のクラムシェル型である可能性や、液体金属ヒンジ、iPhone 17 Air譲りの超薄型シャーシといった先進技術の採用が噂されており、その注目度は高い。価格は2,000ドル前後と見られ、従来のiPhoneより高額であるものの、Apple製品への信頼とブランド価値が価格へのハードルをある程度下げると考えられている。

仮に登場すれば、Appleは単なる新機種の追加ではなく、折りたたみ端末に対する認知と需要の再構築を促す中心的存在となるだろう。他社もこの動きを見越し、Appleを牽引役とした市場再編を待望している節があり、2026年が折りたたみ端末にとって転機となる可能性は拭えない。

Source:TechRadar