サムスンがAndroid 16をベースとした次期UI「One UI 8」の初期ビルドを、未発表のGalaxy S25上でテストしていることが判明した。情報提供者の投稿によると、GeekbenchにてSM-S931B型番のS25が同UIで動作する様子が確認され、S25 Ultraに関するビルドもサムスンのサーバー上で発見されている。これは例年のスケジュールよりも数カ月早い動きであり、今年後半のAndroid 16本格展開を視野に入れた準備とみられる。

一方、ユーザーの関心が集まる「One UI 7」は、S24シリーズ向けに4月7日から展開予定で、正式リリース前にもかかわらず次期OSの試験が始まった格好だ。外部ディスプレイ連携の新機能など、Android 16特有の改善が先行して反映される可能性もあり、今後のアップデート動向に注目が集まる。

Galaxy S25上で確認されたOne UI 8のテストビルドとその意味

情報提供者のTarun Vats氏がXに投稿したスクリーンショットには、Galaxy S25とされるSM-S931B型番の端末がAndroid 16ベースのOne UI 8で動作している様子が記録されていた。これに加え、Galaxy S25 Ultra向けとみられる内部テストビルドもサムスンのサーバー上で発見されており、同社がすでに次期OSの実機検証段階に入っていることが裏付けられる。昨年のAndroid 15では5月に初のテストが目撃されたことから、今回はそれより約1〜2か月早い段階での動きとなる。

テストの早期化は、Android 16正式版の配信開始前に自社UIを最適化しておく意図があると考えられる。ただし、現時点ではOne UI 8の詳細な機能やビジュアル面の刷新内容は明らかになっておらず、テスト段階におけるビルドは機能限定の可能性もある。にもかかわらず、Galaxy S25シリーズにおいて次期UIの足音が聞こえ始めたことで、年末以降の製品展開に向けた期待が徐々に高まる展開となってきた。

Android 16に期待されるマルチディスプレイ機能とその影響

Android Centralの報道によれば、Android 16では外部ディスプレイの連携性が強化される見通しとなっており、複数の画面間をカーソルでスムーズに移動できるような新機能が実装される可能性がある。これが実現すれば、タブレットやスマートフォンを外部モニターに接続して作業を行うスタイルが格段に快適になる。特にDeX機能などを通じてPCライクな操作性を追求してきたサムスンにとっては、UI面での即時対応が求められる要素といえる。

ただし、あくまでAndroid OS側の新機能であるため、One UIでの実装がどのような形になるかは未定であり、デバイスごとの対応状況にもばらつきが出る可能性はある。とはいえ、この種の改善はリモートワークやクリエイティブ作業を行う人にとって確実に利便性を高める方向に作用する。ハードウェア性能だけでなく、ソフトウェアの最適化こそが体験を左右することを考えると、今回の動きは見逃せない意味を持つ。

One UI 7を待つ中で浮上する次期UIの存在と情報過多のリスク

4月7日から展開予定のOne UI 7が未配信であるにもかかわらず、すでに次期バージョンであるOne UI 8の存在が明らかになったことで、期待と混乱が入り混じる状況となっている。従来、サムスンのUIアップデートはGoogleの正式リリースから数か月遅れての配信が一般的であったが、今回はAndroid 16の配信前にすでにテストが始まっており、例年とは異なるスピード感が見受けられる。ただし、現時点でのOne UI 8は試験的なビルドに過ぎず、完成版に近い状態ではないと考えるべきだろう。

新しい情報が先行しすぎることで、現行バージョンの価値や完成度がかすんでしまう懸念もある。One UI 7自体も、Android 14をベースにした多くの機能改良が施される重要なアップデートであるため、まずはこのバージョンをきちんと使いこなした上で、次なるバージョンに目を向けるのが賢明といえる。先を見据えることも大切だが、今の体験を見落とさないこともまた重要な視点となる。

Source:ExtremeTech