Huaweiが2024年に世界の折りたたみスマートフォン市場で前年比54%の成長を記録し、同年33%の出荷減に見舞われたSamsungに迫りつつある。特筆すべきは、Huaweiが米国市場で販売禁止されている中でも、中国やアジア圏での支持を背景に躍進を遂げている点である。
世界初の三つ折りスマートフォンや「Pura X」の発表など、Huaweiは技術革新を武器に存在感を高めており、Samsungも類似モデルの投入を視野に入れているとされる。依然としてSamsungが市場を支配しているものの、その牙城にひびが入り始めた格好だ。
さらに2026年には、Appleも2,000ドル超のブックスタイル折りたたみスマートフォンで参入するとの観測があり、折りたたみ端末市場は今後、大手3社による主導権争いが一層激化する可能性がある。
米国市場からの排除をものともしないHuaweiの台頭

Huaweiは2024年、米国市場へのアクセスを封じられたまま、世界の折りたたみスマートフォン市場において前年比54%の成長を記録した。この数値は、同年に33%の出荷減となったSamsungとの差を急速に縮めつつあることを示しており、中国国内や東南アジアを中心とした地域戦略の成功がその背景にあると考えられる。
なかでも、中国における消費者の愛国的購買傾向や、米国製品に対する規制強化がHuaweiへの支持を後押ししている構図は無視できない。さらにHuaweiは、製品ラインナップの刷新と技術革新により、競合との差別化を鮮明に打ち出している。米国市場を欠いた状態でもグローバルで存在感を強めている点は、従来のスマートフォン市場の構造に変化を促す一因となる。
ただし、現時点でHuaweiのシェアはSamsungを上回っておらず、市場支配力の逆転にはなお距離がある。だが、この成長の持続性が証明されれば、折りたたみ端末における国際競争の均衡は大きく揺らぐ可能性がある。
三つ折りスマホとPura Xに見るHuaweiの技術的差別化
Huaweiは世界初の三つ折り型スマートフォンを発表し、さらにブック型とクラムシェル型の特性を融合させた新端末「Pura X」を投入した。これらの試みは、単なる形状の変化ではなく、ユーザーの使用シーンに応じた柔軟な体験価値の提供という点で、明確な差別化戦略と捉えられる。
とりわけPura Xは、実用性と携帯性の両立を目指した設計思想が反映されており、従来の「折りたたみ=高価格+ギミック」という印象を打破する可能性を秘めている。価格設定も比較的抑えられており、中価格帯市場を狙った拡販戦略の一環とみられる。このような製品の多様化は、技術競争の激化だけでなく、消費者層の拡大にもつながる重要な動きだ。
現時点では、これらの新機種がグローバルでどれほどの支持を得られるかは未知数であるが、Samsungが同様の三つ折りモデルを年内に投入すると報じられていることからも、Huaweiの製品開発が業界に一定の影響を与えていることは確かである。
Appleの2026年参入がもたらす市場再編の可能性
2026年には、Appleが折りたたみスマートフォン市場に参入するとの予測が複数のレポートで語られている。新たに登場する端末は、iPadに近いアスペクト比を持つブックスタイルの形状とされており、価格は2,000ドルを超える水準になるとの見通しがある。これは明らかにプレミアム市場を狙った戦略であり、他の端末とは一線を画す存在となる可能性がある。
Appleは既存のiPadアプリとの親和性を重視し、既存のアプリエコシステムを活用する方向性が示唆されている。ただし、その実現にはiOSとiPadOSの統合的な運用が前提となるため、技術的な課題をどう乗り越えるかが注目される。Apple特有のエコシステムにより、アプリ開発者の支持が得られれば、競合よりもスムーズに折りたたみ市場へ浸透する可能性がある。
この参入により、価格帯・形状・OSの3軸で各社の棲み分けが進む可能性も否定できず、SamsungやHuaweiにとっては、価格や機能面での再構築を迫られる局面となりうる。市場の勢力図が2026年を境に再編されるか否か、各社の戦略が今後の鍵を握る。
Source:Android Headlines