SamsungがGalaxy S25シリーズで初搭載したAIブリーフィング機能「Now Brief」が、Galaxy S24やZ Fold 6など旧機種への展開に向け最終調整段階に入った模様だ。4月7日公開予定の安定版「One UI 7」での提供が見込まれており、既にベータ版アップデートに同機能の痕跡が確認されている。

一部の技術ユーザーは過去に手動で旧機種へNow Briefを導入しており、ハードウェア的な制約が限定的であることも後押ししている。ブリーフィングは時間帯別に個人化され、天気や交通状況などと連動する設計だが、Galaxy S25ユーザーからの評価は分かれている。

また、ベータ版ではNow BarとGoogleスポーツの互換性問題やGeminiアシスタントとの衝突による不具合も報告されており、安定版での改善が焦点となる。Samsungは同時に、58件以上の脆弱性を修正する3月のセキュリティパッチも複数機種に展開している。

One UI 7で拡張されるNow Briefの機能と対応機種の全貌

Samsungが開発した新機能「Now Brief」は、時間帯ごとに変化する情報提供を軸に、ユーザーの行動パターンに応じたパーソナルブリーフィングを行うAI機能である。天気、交通情報、スケジュールといった日常に直結する情報を、「朝」「昼」「夜」のタイミングで自動表示する構成となっており、Galaxy S25シリーズで初搭載された。

これまでS25専用とされてきたが、今回のOne UI 7 Beta 6ではGalaxy S24シリーズやZ Fold 6、Z Flip 6でもその存在が確認されたことから、旧機種への展開が視野に入っている。一部のユーザーは既に非公式な手法でNow Briefを旧機種に導入しており、ハードウェア的制約は限定的とみられる。以前はroot化が必要だったが、Beta 6以降は手順が簡素化されたとの報告もある。

4月7日に配信予定の安定版One UI 7で正式導入される可能性が高く、対象端末の裾野はさらに広がることが予測される。対応機種にはGalaxy S24シリーズのほか、Z Flip 6、Z Fold 6、Tab S10なども含まれており、SamsungがAI機能の裾野を急速に広げている構図が見て取れる。

Now BriefとNow Barに潜む互換性の課題とその背景

今回のベータ版では、Now Briefに加えてNow BarとGoogleスポーツ間の互換性不具合も顕在化している。Galaxy S24やS23、Z Fold 6などで、Googleスポーツのスコア情報がリアルタイムでNow Barに表示されない問題が複数報告されており、対照的にGalaxy S25シリーズではこの問題は確認されていない。

この差異は、ソフトウェア構成の違いやライブデータ処理の精度に起因する可能性があるとされ、SamsungのOne UI Betaモデレーターも米国コミュニティで問題を認識済みであると述べている。現時点では、Googleスポーツの通知はロックスクリーン上に表示されるが、Now Bar側に反映されない状態が続いている。

これは、GoogleアプリとのAPI連携の不一致、もしくはベータビルドにおけるデータ同期処理の不備が原因とも見られ、Samsungは修正に向けた調査を進めている模様だ。4月7日以降の安定版での解消が期待されるが、根本的な仕様変更が伴う場合、正式版以降も一部機種で不具合が継続する可能性は否定できない。

Geminiとの干渉で露呈したOne UI 7 Betaの不安定性

One UI 7 Betaの配信開始から約4ヶ月が経過し、ソフトウェアは最終段階に差し掛かっていると見られるが、依然として不安定な挙動が散見される。その象徴となっているのが、Galaxy S23におけるGeminiアシスタントとの競合問題である。

Beta 2を適用後、Gemini Liveがバックグラウンドで動作するとホーム画面がフリーズし、タッチ操作のみが機能する状態に陥るとの報告が複数寄せられている。この不具合は「System UIが応答していません」という警告とともに発生し、主に音声処理やライブ通知の同時実行によって発症する傾向がある。

他の録音系アプリでは同様の現象が確認されていないことから、Geminiとの排他的な相性問題である可能性が高い。今回の事例は、ベータ版におけるGoogle連携の脆弱性を浮き彫りにするものであり、AI機能を積極的に組み込むOne UI 7にとっては開発過程の課題でもある。正式版での早期修正が不可欠といえる。

Source:Sammy Fans