Windowsのネイティブファイアウォールを高度に制御できる「Windows Firewall Control」がバージョン6.13.0.0にアップデートされた。買収元であるMalwarebytesの統合によりフル機能が無料提供される本アプリは、Windows 11を含む主要OSに対応し、4段階のフィルタリングモードや柔軟な通知設定を備える。

今回の更新では、従来編集不可だった無効ルールの変更対応や通知例外のバグ修正、複数のメモリリークの解消など、運用時の信頼性とパフォーマンス向上に重きが置かれた。通知システムやルール管理の安定性強化は、企業内外におけるネットワーク接続制御の精度を一段と高めるものとみられる。

進化を続けるWindows Firewall Controlの中核機能と操作性の深化

Windows Firewall Controlは、Windows標準のファイアウォール管理を飛躍的に効率化する支援ツールとして、長年にわたり評価を集めてきた。最新版6.13.0.0では、4段階のフィルタリングモードに加え、ルールの作成や変更、通知設定のカスタマイズが一層洗練され、ユーザーの裁量による制御幅が広がっている。

マウス操作による迅速なモード切替、実行ファイルへのルール設定を右クリックから実行可能とするシェル統合、さらにはシステムトレイからの即時アクセスなど、運用現場での利便性が前面に押し出された構成となっている。

通知機能においては、接続の種類や署名の有無に応じた4つのレベルが用意されており、不要なアラートの抑制と危険な接続の即時検知を両立している。

今回の更新では、過去に編集が制限されていた無効ルールの取り扱いが改善され、通知設定やルール一覧のUI挙動にも安定化が図られている。これにより、ルールの一元管理を行う中で発生していた運用上のストレスが解消され、セキュリティ運用の継続性と柔軟性が一段と高まったといえる。

Malwarebytesによる無償化とその影響 セキュリティ市場への含意

Windows Firewall Controlは、2018年6月にMalwarebytesの傘下に入ったことで、その運用モデルに大きな変化を迎えた。買収以降、かつて有償で提供されていたフル機能版が無料化され、通知機能の解放やアクティベーション不要の設計に移行している。この一連の再編は、ファイアウォール機能の大衆化を促し、特定の知識を持たないユーザー層にも高度なセキュリティ制御を可能とするものであった。

一方で、無償化されたことによる機能制限や開発停滞といった懸念は、今回の6.13.0.0におけるアップデート内容により一定の払拭が図られたと捉えることができる。

特にメモリリークの修正やUI反映の自動化といった細部の改善は、商用レベルの品質維持に対する開発元の継続的なコミットメントを示すものと受け取れる。今後、セキュリティツールの価格モデルと品質保証のあり方が市場全体で見直される契機ともなりうる。

Source:Neowin