AMDの最新CPU「Ryzen 9 9950X3D」がASRock製マザーボード「X870 Pro RS」上で突如“爆発”し、動作不能に陥ったとの報告がRedditにて投稿された。これは同モデルの組み合わせで確認された3件目の致命的故障であり、わずか3週間の使用期間中に温度上昇と高負荷状態を経て発生した。
ASRock製800シリーズのマザーボード上では同様の事故報告が100件以上に達しており、過電圧や電力供給の異常といったハードウェア的要因が疑われている。にもかかわらず、各社による本格的な調査や原因の特定は進んでおらず、リスクは依然として放置されたままである。
こうした状況は、高性能PC構成を求めるユーザーにとって看過できない安全性上の課題を示唆しており、今後の対応次第では市場全体の信頼性にも影響を及ぼす可能性がある。
Ryzen 9 9950X3Dの爆発的故障、ASRock X870 Pro RSで3件目の事例が確認される

AMDのRyzen 9 9950X3Dがゲーム中に“爆発”し、システムごと動作不能となった事例がRedditにて報告された。使用されていたマザーボードはASRock製X870 Pro RSであり、同じ構成による故障はこれで少なくとも3件目となる。CPUは購入から3週間足らずで、高性能AIOクーラーを装着していたにもかかわらず、アイドル時で50〜58度という高めの温度を示していたという。
投稿者は負荷テストを行った数時間後にシャットダウンを経験し、その後、CPUに明らかな膨らみが確認された。マザーボードのピンやソケットに外傷は見られず、CPU単体の損傷が強く示唆される結果となった。このような障害は、かつてASRockが報告した“異物混入”が原因とされたケースと症状が酷似しているが、今回はより物理的な損傷が明確に現れている点が異なる。
特筆すべきは、この種の故障がASRock製マザーボードに集中している点である。X3DシリーズCPUとの相性問題や電圧供給設計に起因する可能性は否定できず、今後の検証が不可避であるにもかかわらず、製造元からの明確な技術的見解は今のところ示されていない。
多発するASRockマザーボードでの故障報告と対策の遅れが示す構造的課題
ASRock X870 Pro RSとRyzen 9 9950X3Dの組み合わせによる致命的な故障事例が続出しているにもかかわらず、問題の本質的な解明や技術的対処は進んでいない。100件を超える報告の大半がASRock製マザーボードに集中しており、他社製ボードでも類似の事例が一部確認されているとはいえ、その頻度と被害の深刻度に明確な差がある。
高電圧供給やVRM制御に関わる設計上の問題が背景にある可能性は高いが、これまでの報告内容では一貫性に欠ける。ASRockは以前、原因を異物混入と説明したが、それだけでは現在のような爆発的破損を説明しきれず、より構造的な欠陥や設計上の余裕不足が影響していることも視野に入れる必要がある。
このような状況にもかかわらず、メーカー側からの包括的な調査報告や製品仕様の見直し、あるいはユーザーへの注意喚起すら徹底されていないのは看過できない。高性能志向の市場において、信頼性と安全性を軽視した対応が続けば、ブランド価値や製品戦略全体への影響は免れない。今求められるのは、事例の蓄積ではなく、構造的な対応と責任ある情報開示である。
Source:Wccftech