Googleが次に投入するフォルダブルスマートフォン「Pixel 10 Pro Fold」は、外観や画面構成が現行のPixel 9 Pro Foldとほぼ同一であるとリークされている。外部6.3インチ、内部8インチディスプレイに加え、筐体サイズも同様で、従来のケースが流用可能な可能性も指摘されている。

注目すべきは、Tensor G5チップ搭載ながら性能はSnapdragon 8 Eliteに及ばないとされる点と、それにもかかわらず価格が前モデルより安くなる可能性があるという報道である。処理性能や革新性で目新しさに欠ける中、価格の引き下げが市場の評価を左右することになりそうだ。

Pixelシリーズの価格戦略に一貫性がない中で、もし本当に値下げされるなら、期待以上の反響を得る可能性もある。

ほぼ同一デザインとスペックのPixel 10 Pro Foldが示す進化の停滞

Pixel 10 Pro Foldは、Pixel 9 Pro Foldと外観、ディスプレイ構成、サイズに至るまで大部分が同じと見られている。外部6.3インチ、内部8インチのディスプレイを搭載し、展開時の寸法も155.2 x 150.2 x 5.1mmと報じられており、従来モデルのケースすら流用できる可能性があるほどだ。この“再利用性”は一部ユーザーには歓迎されるだろうが、技術革新を求める声にとっては物足りなさを感じさせる。

加えて、搭載が予定されているTensor G5チップは、前世代のTensor G4と比較して構成の大幅な変化はなく、改良は限定的だとされる。しかも、Snapdragon 8 Eliteに劣るとの情報もあり、ハイエンド層を狙うにはインパクトに欠ける構成だ。GoogleがTSMCと組み、サムスンの影響を排した点は注目だが、その成果がユーザー体験にどこまで影響を及ぼすかは未知数である。

形状、性能、構成ともに代わり映えのない本機が新製品として受け入れられるためには、別の要素での訴求が求められる。今回、その鍵となるのが「価格」であるという構図が浮かび上がってくる。

価格戦略の“逆転現象”がPixelシリーズの魅力を再燃させるか

これまでのPixelシリーズは、モデルチェンジとともに価格が段階的に上昇してきた。Pixel 3aは399ドル、Pixel 4aは349ドルとミッドレンジではむしろ価格を抑えた例もあったが、Pixel 7が599ドル、Pixel 8で699ドル、そしてPixel 9は799ドルからと、フラッグシップモデルでは価格の上昇が続いている。次期Pixel 10は900ドルスタートになるのではとの声も出ており、インフレの影響と見られる。

しかし今回、Pixel 10 Pro FoldがPixel 9 Pro Foldよりも安くなる可能性があるという情報が注目を集めている。フォルダブル機はその構造ゆえに高価格になりがちで、そこが最大のハードルでもあった。それだけに「同じ中身でも安くなる」という点は、多くの人にとって魅力的に映るはずだ。特に、フォルダブルに興味があるものの価格に尻込みしていた層にとっては、選択肢として現実味が増す。

もちろんこの価格情報はあくまでリーク段階であり、正式発表まで確定とは言い切れない。それでも、もし数十ドル以上の値下げが実現すれば、デザインや性能に大きな変化がなくとも“コストパフォーマンスの良さ”が新たな価値基準となる展開もあり得る。静かな進化ではなく、意外な価格改定がPixel 10 Pro Fold最大の武器となる可能性が見えてきた。

Source:PhoneArena