Hanvonは新型電子インクタブレット「N10 Pro」を発表した。10.3インチの300PPIモノクロ画面を継承しつつ、従来比で約33%薄型化された新パネルと、128GBのストレージ、8192段階の筆圧検知に対応したスタイラスを搭載。スタイラスは本体右側にマグネット装着でき、未充電式のため手間がない。

Android 14をベースとし、音声録音用に4つのマイクを内蔵。視認性と携帯性を両立しつつ、読書と手書き入力を融合させた設計が特徴だ。バッテリー容量は6,500mAhで、現時点では中国市場向けに約430ドルで販売中。

視認性と機能性を兼ね備えた本機は、電子ペーパー端末の新たな選択肢として注目を集めそうだ。

スタイラスと音声機能の拡張がもたらす操作性の変化

N10 Proでは、8192段階の筆圧に対応したスタイラスが標準で付属し、本体右側にマグネットで取り付けられる仕様となった。従来のモデルでは収納に困る場面が多かったが、この仕様変更により紛失リスクが軽減され、取り回しも向上している。また、このスタイラスは充電不要で複数の物理ボタンを備え、紙のノートのような直感的な操作感を目指した設計と見られる。

さらに本体には4つのマイクが内蔵されており、会議の録音や音声メモなどへの活用が期待される。単なる読書端末にとどまらず、書く・話すといったインタラクティブな操作に重点が置かれた印象だ。スタイラスと音声入力の組み合わせは、移動中やビジネスシーンでも柔軟に対応できる可能性を持つ。

これらの変更点は、画面を見ることに集中しがちな電子インクデバイスにおいて、入力面でのストレスを軽減し、用途を広げる起点となるかもしれない。操作性の底上げが、他のデジタルノートとの競合にどこまで影響を与えるかは、今後の利用シーンの広がりに左右されるだろう。

視認性と軽量化の両立がもたらす読書体験の深化

N10 Proのディスプレイは、前モデルよりも約33%薄型化された新パネルを採用し、明るさとコントラストが改善されている。これにより、長時間の読書時でも目の疲労を抑えつつ、文字や図版の視認性が向上している点が特徴だ。解像度は300PPIと、現行の電子インクタブレットとしては十分な水準を保っており、電子書籍やPDF閲覧における実用性を担保している。

厚さは約5.3mmと極めてスリムで、収納性や携帯性にも優れる構造となっている。加えて、128GBへのストレージ増加も見逃せない。大量の書籍や資料を保存しても余裕があり、オフライン環境でも安心して活用できる仕様である。

こうした設計は、紙の書籍を持ち歩く煩わしさを解消しながらも、読み心地は紙に近づけたいというニーズに応える方向性を感じさせる。軽量で高視認性なディスプレイは、電子インクデバイスにとって最大の価値であり、今回のN10 Proはその点において理想的なバランスを提示している。

Source:Notebookcheck