GoogleはAndroid版Googleマップにて「ルート概要画面」のデザインを大幅に刷新した。バージョン25.13.06以降で適用され、移動時間の表示は視認性を高めるため大きなフォントと2行構成に変更された。さらに、これまで表示されなかった推定燃費、有料道路の有無、HOVレーンの利用可否などの追加情報も盛り込まれている。
限られた画面スペースに対し情報配置が最適化され、渋滞状況の色分け表示など既存機能との連携も維持されている点が特徴だ。このアップデートは現時点でAndroid端末のみが対象であり、iPhoneユーザーには今後の提供が期待される。
情報パネルが伝えるルート選択の新基準

Android版Googleマップのバージョン25.13.06における最大の変化は、「ルート概要画面」の情報パネルにある。従来のコンパクトな表示に比べて、移動時間の表示が2行構成かつ大きなフォントに変更され、視認性が飛躍的に向上している。加えて、渋滞の有無を色分けで示す従来の要素も継続されており、リアルタイムの交通状況を瞬時に判断できる利便性はそのままだ。
新たに追加された情報としては、「このルートが最速かどうか」「目的地までの距離」「推定燃費」「HOVレーンの利用可否」「有料道路の有無」など、移動に影響する判断材料が盛り込まれている点が特に注目される。これらの要素は従来よりもはるかに詳細で、従来は一部の設定画面や別タブで確認しなければならなかった情報を、1画面で即座に把握できるようになっている。
今回の更新は、ルート決定時に重要な比較要素を一覧で確認できるようになったことで、たとえば「燃費を優先するか」「時間を優先するか」など、移動スタイルに合わせた選択が可能になる。この変化により、通勤や長距離移動の計画がより柔軟かつ効率的に立てられるようになったといえる。
スマートフォンの画面制限に挑むデザイン最適化
ルート概要の刷新は単なるレイアウト変更ではなく、限られた画面スペースをどう使うかという設計思想の変化を感じさせる。スマートフォンのディスプレイはサイズに限界がある中で、Googleはより多くの情報を一画面に詰め込みつつも、圧迫感を与えずに見やすさを保つ構成に成功している。文字サイズ、行間、配置バランスに工夫が施されており、情報密度が高まった一方で読みづらさは感じさせない。
特に目立つのが、推定燃費やHOVレーン可否といった新情報の追加だ。これらは従来の「地図上のルート」や「到着時間の予測」とは異なる切り口であり、車の利用環境や状況に応じた移動判断に役立つ。たとえばハイブリッド車やEVを使用しているドライバーにとっては、燃費表示が直接的な行動指針になり得る。
このような情報設計は、モバイルアプリにおいて単なる「見せ方」の問題ではなく、体験全体を左右する重要な要素である。視認性と情報量のバランスを緻密に設計した今回のアップデートは、Googleマップが単なる地図アプリではなく、移動全体をデザインするツールであるという意識の表れとも捉えられる。
Source:autoevolution