MicrosoftがリリースしたPowerToys 0.90アップデートにより、Windows 11に高速ランチャー機能「コマンドパレット」が加わった。macOSのSpotlightに類似したこの機能は、ショートカット「Windows + Alt + Space」で瞬時に起動し、アプリやコマンドを横断的に検索・実行可能。既存の検索バーや「ファイル名を指定して実行」よりも軽快で直感的な操作性を実現している。
従来のPowerToys Runを進化させた「CmdPal」では、インストール済みアプリやPowerShellコマンド、WinGetパッケージまで検索対象に含まれる点が特徴。複数アプリを行き来する作業スタイルに適しており、生産性向上に直結する可能性がある。その他にもFancyZonesやImage Resizerなどのモジュールに対するバグ修正も多数含まれており、パフォーマンスと安定性の両面で改善が図られている。
コマンドパレットで実現する新しいアプリ起動体験

PowerToys 0.90に搭載された「コマンドパレット」は、Windows 11環境において高速かつ直感的なアプリ起動を可能にする機能である。ショートカット「Windows + Alt + Space」を押すだけで、現在インストールされているアプリケーションやファイル、さらにはシェルコマンドやWinGetパッケージまでも即座に検索・実行できる。既存のPowerToys Runの後継として位置づけられるこのモジュールは、従来の「ファイル名を指定して実行」やタスクバーの検索機能よりもスマートで柔軟な操作性を提供している。
また、macOSのSpotlightと類似した設計がなされており、シンプルなインターフェースに加えて、入力中に候補がリアルタイムで提示される点もポイントである。検索結果の精度や反応速度も優れており、アプリケーションの起動にかかる時間と手順を大幅に削減できる。多機能かつ多用途でありながら動作は軽快で、背景でリソースを圧迫することもない。このような設計は、複数アプリを並行して扱う作業環境において大きな効率化をもたらす。
従来のランチャーに物足りなさを感じていたユーザーにとって、このコマンドパレットはまさに待望の存在といえる。ただし、完全に万能ではなく、初期設定やショートカットへの慣れが求められる点は留意しておきたい。
作業効率を底上げする周辺モジュールの改善と新機能
PowerToys 0.90ではコマンドパレット以外にも複数のモジュールに改善が加えられている。たとえば、FancyZonesではレイアウト削除時のJSONファイル書き込みバグやホットキー表示の不具合が修正され、作業領域のカスタマイズがより安定して行えるようになった。Image Resizerでは未初期化変数に起因する警告が解消され、バッチ処理時のトラブルが軽減されている。
また、「Mouse Without Borders」のロガー機能はファイルパスの追跡性を向上させるなど、細かいが実用的な改善も注目に値する。Peek機能には、現在プレビュー中のファイルを削除できる機能が追加され、ファイル操作の自由度が増している。こうした改良は一見地味だが、日常的にツールを使いこなしている環境では、蓄積的な操作性向上につながる。
これらの修正点はバグフィックスにとどまらず、全体の安定性と使い勝手の底上げにつながっており、結果的にPowerToys自体の価値を押し上げているといえる。機能追加と同時に基本性能を地道に磨き続ける姿勢は、Windows環境をより快適にしたいと考える利用者にとって頼もしいアプローチといえるだろう。
Source:How-To Geek