米投資顧問Intelligent AlphaのCEOダグ・クリントン氏と、プロトレーダーのトム・エッセイ氏が、パランティア・テクノロジーズ(PLTR)株の現状を「割高すぎる」と分析した。シュワブ・ネットワークの出演時、両者はAI分野での成長性は認めつつも、売上高の50倍というバリュエーションが懸念材料だと語った。
エッセイ氏は連邦政府との契約依存の高さや、AI市場全体への投資減速懸念が株価に重くのしかかっているとも指摘。両者はともに、PLTR株が他の有力AI銘柄と同水準の評価に達するには、さらに大幅な下落が必要との見方で一致した。
PLTRは依然として将来性を秘めるが、短期的には他の安価なAI銘柄の方が投資妙味が高いとの見解も示された。
パランティアの売上高倍率は50倍 専門家が懸念するバリュエーションの正当性

投資顧問Intelligent AlphaのCEOダグ・クリントン氏と、経験豊富なトレーダーであるトム・エッセイ氏は、パランティア・テクノロジーズ(PLTR)の株価水準を「購入に見合わない水準」と評価した。その背景には、同社の株価が売上高の50倍という水準で取引されているという明確なデータがある。両者ともに、AI市場での革新性や事業の加速度的な成長には一定の敬意を表しつつも、現在の株価には過剰な期待が織り込まれていると分析している。
特にクリントン氏は、「当社のAIモデルでもパランティアは保有に値しない」と明言。これに対しエッセイ氏も、過去の高値からの下落幅を考慮しても依然としてバリュエーションは高すぎると指摘した。両者は、他の有力AI関連銘柄と比しても、現在の株価には妥当性が乏しいとの立場を取っている。
近年、AI関連銘柄は技術革新に伴う期待から市場の注目を集めてきたが、その分、評価が過熱する傾向もある。企業の実力を超えた期待は、将来的な下落リスクを伴うため、成長性と価格のバランスを冷静に見極める視点が求められる。PLTRに対する慎重な評価は、その典型といえる。
連邦政府依存とAI市場の不透明感 パランティアの収益構造が招く不安定さ
トム・エッセイ氏は、パランティアの株価が高止まりする要因の一つとして、米連邦政府との契約依存度の高さを挙げた。PLTRは長年、公共部門向けのデータ分析ソリューションで成長してきたが、その収益構造は政府支出の変動に大きく左右される。エッセイ氏によれば、ワシントンの契約支出に対する削減懸念が、市場における同社の評価を圧迫している。
さらに、AI市場全体に対する投資家心理の変化も無視できない。AIという成長産業に属する企業への投資は一時的に過熱したが、現在では冷静な評価が戻りつつある。PLTRのように過去の成長実績を持つ企業であっても、将来的な収益確度が不透明な場合、バリュエーションの見直しは避けられない。
投資家が今後注視すべきは、PLTRがいかに公共部門依存から脱却し、民間市場で安定的な成長路線を確立できるかという点にある。AI企業としての競争力を持ちながらも、収益源の分散という課題を乗り越えられなければ、現状の株価水準を正当化するのは困難だろう。
Source:yahoo finance