Samsungの次期スマートリング「Galaxy Ring 2」が、従来比でエネルギー密度が飛躍的に向上する全固体電池を採用する可能性が報じられた。この技術により、安全性と充電速度が大幅に向上し、バッテリー寿命も現行の7日間以上を実現する可能性があるという。
韓国メディアによれば、Samsungはすでにスマートウォッチ向けに200Wh/Lのミニ全固体電池を開発済みで、Galaxy Ring 2ではそれを360Wh/Lにまで引き上げることを目指している。サブスクリプション不要という点も含め、Oura Ringに対する優位性がさらに明確になりつつある。
また、同社はこの酸化物ベースの全固体電池に関して40件以上の特許出願を行っており、次世代のGalaxy Budsなど他の製品への波及も期待される。
全固体電池がもたらすスマートリングの進化

Galaxy Ring 2に採用される可能性がある全固体電池は、従来のリチウムイオン電池とは構造的に大きく異なる。液体の代わりに固体電解質を使うことで、エネルギー密度を飛躍的に高めつつ、可燃性リスクを排除できる。Samsungはスマートウォッチ用として200Wh/Lのミニ全固体電池をすでに開発しており、次期リングでは360Wh/Lを目指しているとされる。この数値が実現すれば、指先に装着する小型デバイスとしては異例の駆動時間が見込まれる。
現行のGalaxy Ringのバッテリー容量は18〜23.5mAhで、サイズ12と13で最大7日間の稼働が可能とされている。一方、Tom’s Guideの実機レビューでは6日間の使用が確認されており、一般的なスマートリングの平均である5日間よりやや優れている。仮に次世代モデルが全固体電池によってエネルギー効率と安全性を両立させれば、着けたまま1週間以上を快適に過ごすという新たな使用スタイルが現実味を帯びてくる。
また、この技術はバッテリーの劣化耐性にも関わってくる。従来型では充電サイクルの限界や膨張リスクが付きまとうが、全固体化により長期的なパフォーマンス維持が期待される点も見逃せない。サイズや重さが厳しく制限されるスマートリングにおいて、バッテリーの信頼性向上はそのまま日常使用の快適さへと直結する。
サブスクリプション不要の利点とその裏にある条件
Galaxy Ringの強みとして取り上げられるのが、他社製品と異なり月額料金なしで使える点である。特に競合とされるOura Ringは、フル機能を活用するには月額課金が必要で、長期使用時のコストに対する心理的障壁がある。その点、Samsungは端末購入後に追加支出を求めない設計で、特に日常的な健康管理や睡眠トラッキングに活用したい層にとっては明確なアドバンテージとなる。
ただし、この無償利用には条件もある。Galaxy Ringの主要機能を最大限活用するには、Samsung製のスマートフォンとSamsung Healthアプリの使用が事実上前提となっている。すでにGalaxyスマートフォンを使っている場合は利便性が高まるが、他のAndroidやiOSユーザーにとっては一部の連携機能に制限がかかる可能性もある。その意味で、完全な自由というよりはSamsungのエコシステム内で最適化された体験を提供するモデルと捉えるべきだろう。
また、ハードウェアとソフトウェアの統合により得られるトラッキング精度やユーザー体験の質にも注目が集まる。Samsungが独自に磨き上げてきた健康分析アルゴリズムが、スマートリングという新たな形状にどう落とし込まれていくのか。コストパフォーマンスだけでなく、実際の使い勝手においても他社を上回れるかどうかが、今後の評価を左右する要素となる。
Source:Tom’s Guide