サムスンが今年7月のUnpackedイベントで、初の廉価フォルダブルモデル「Galaxy Z Flip 7 FE」を発表する可能性が浮上している。最新のリーク情報によれば、Z Flip 7 FEはExynos 2400Eプロセッサと8GBのRAMを搭載し、カメラ構成はZ Flip 5とほぼ同等となる見込みだ。
レンダリング画像に続いて、国際版モデルの仕様が報じられたことで、これまでフラッグシップ価格がネックだったフォルダブル端末が、より現実的な選択肢として広がりを見せている。モトローラなどが先行していた中価格帯への参入は、サムスンの戦略転換とも受け取れる。
Exynos 2400Eと8GB RAMで構成されたGalaxy Z Flip 7 FEの実力

Galaxy Z Flip 7 FEは、ミッドレンジ向けチップセットであるExynos 2400Eを採用し、メモリは8GB構成とされている。これは今年後半に登場予定の「S24 FE」と同じスペックとされており、通常モデルのZ Flip 7が12GB RAMを搭載すると見られることからも、性能面で一線を画した仕様となる。
このチップは、日常利用において十分な処理能力を持ちつつも、最新3Dゲームや動画編集のような負荷の高い作業にはやや不向きとされる可能性がある。ただし、フォルダブル端末に初めて触れるユーザーにとっては、日常的な使い勝手の快適性と価格帯のバランスが魅力に映る。
価格を抑えるために8GBのメモリと組み合わされている点も、実用面では大きな妥協にはならないだろう。現在の多くのアプリケーションは8GBでスムーズに動作する設計となっており、SNSや動画視聴、Web閲覧といった軽中度の使用では、ストレスを感じる場面は限られると考えられる。
Z Flip 5と同等のカメラ構成が示す「割り切り」と「選択肢」の意図
Galaxy Z Flip 7 FEのカメラ構成は、メインと超広角がともに12MP、フロントが10MPとされ、これは2023年モデルのZ Flip 5とほぼ同一である。Z Flip 6ではメインカメラが50MPに進化していたことを踏まえると、今回のFEモデルではスペックが一段落ちた印象を受けるかもしれない。
ただし、これは単なる性能の後退ではなく、価格とのバランスを意識した「割り切り」と見るべきだ。実際のところ、Z Flip 5でも日常的な写真撮影やSNS投稿には十分な画質を提供していた実績がある。特に人物撮影や屋外での撮影において、12MPのセンサーでも不満は少ないとされている。
一方で、夜間撮影やズーム性能などにこだわる層にとっては、FEモデルの選択は慎重になるかもしれない。それでも、初めてフォルダブルを手にする層や、カメラよりもデザインや折りたたみ機構に魅力を感じる層には、価格を優先したこの構成は妥当な選択肢となる可能性がある。
フラッグシップ価格帯とのギャップを埋める「ちょうどいい」フォルダブル
サムスンのフォルダブル端末はこれまで、Z Flip 6が1,100ドル、Z Fold 6が1,900ドルと高価格帯に集中していた。これに対し、今年1月に登場したGalaxy S25が799ドルという価格設定であったことを踏まえると、フォルダブルは未だ手の届きにくい存在だったと言える。
この価格差を背景に、他社ではすでにMotorolaのRazrシリーズなど、10万円台のミッドレンジフォルダブルが投入されており、市場に一定の需要があることは明らかだった。Z Flip 7 FEの登場は、サムスンがついにその領域に参入しようとしているサインとして注目される。
特に注目したいのは、「高性能すぎないこと」こそが選ばれる理由になり得る点だ。すべてのユーザーがハイエンド性能を必要としているわけではなく、デザインや機能性、携帯性と価格のバランスに価値を見出す層にとって、Z Flip 7 FEは“ちょうどいい”フォルダブルとして市場に受け入れられる可能性がある。
Source:Android Police