Valveが2025年3月に実施した最新のSteamハードウェア&ソフトウェア調査により、AMDがCPUシェアで37.62%を獲得し、過去最高値を更新したことが明らかとなった。Intelは同じく6.5ポイント減少し62.3%まで落ち込んだ。

GPUではRTX 3060がRTX 4060をわずか0.34ポイント差で再逆転し、最も人気のあるグラフィックカードに返り咲いた。OS分野でも動きがあり、Windows 10が再浮上してシェア40%を記録し、Windows 11との差は10ポイントに縮まった。

さらに、ユーザー言語は中国語から英語が最多へと交代。システムRAMの主流は32GBから16GBに変化した。2月に見られた異常値から一転し、調査アルゴリズムの正常化とともに、全体的に市場動向は安定へと向かいつつある。

AMDが記録更新 CPU市場での存在感が再び拡大

2025年3月のValveによるSteam調査において、AMDはCPUシェア37.62%を獲得し、過去最高記録を更新した。これは、1月の36.19%という従来のピークを上回る結果であり、2月に一時Intelに押されて5ポイント減少した後の劇的な回復でもある。

一方、Intelは3月に6.5ポイント減少し、シェアは62.3%まで低下した。Steam調査は世界的なゲーミングユーザーを対象としたものであり、その動向は消費者レベルの選好やハードウェア導入トレンドを反映している。

この動きは、プロセッサ性能の実用面と価格性能比の見直しによる再評価が影響した可能性が高い。特にゲーミング用途では、AMD製CPUのマルチスレッド性能や発熱設計に対する支持が高まっている傾向が見られる。調査対象がSteam参加者という制限はあるものの、グローバルなコンシューマ向けPC市場における勢力図の変化を予兆させる結果となった。今後の数カ月でこのトレンドが持続するかどうかが注目される。

GPUとOSの入れ替わりが映す市場の微細な転換点

グラフィックカードの人気順位にも変化が見られた。3月の調査では、NVIDIAのRTX 3060が再びRTX 4060を上回り、ユーザーシェアで最も使用されているGPUの座に返り咲いた。その差はわずか0.34ポイントであり、依然として両者の競り合いが続いていることを示している。この小さな変動には、価格改定や供給状況の変化、あるいは特定地域における使用環境の違いが影響している可能性がある。

また、OS分野ではWindows 10が2月にシェアを10ポイント上昇させ、40%で再び首位に立った。Windows 11は依然として55%を占めているが、シェア差は10ポイントにまで縮小している。

これは、Windows 10のサポート終了が2025年10月に予定されていることを受け、安定性や既存資産との互換性を重視するユーザーが戻ってきた動きと読み取れる。一見小規模な変動に見えても、ハードウェアとソフトウェアの選択がユーザー層ごとに揺れ動いている様子が透けて見える。

調査手法の回復とともに読み解く市場の真の輪郭

2月のSteam調査に見られた異常値は、調査アルゴリズムの変更や中国のインターネットカフェにおける共有PCの影響、あるいはドライバ更新による認識の誤差など、複合的な要因によって引き起こされたとされる。Valve側も分類方法や重み付けの見直しを行っており、3月にはそれらの影響が緩和された結果、データが安定化の方向に向かったと見られる。これにより、再び通常の傾向分析が可能な状態へと戻りつつある。

調査の信頼性が回復したことは、今後のデータ分析における前提条件の正常化を意味する。Steamのような大規模なプラットフォームであっても、バックエンドの設計が結果に大きく影響することを示しており、データそのものよりもその背後にある構造を見極める必要性が高まっている。調査データの背後に潜む情報処理の構造こそが、市場を読み解く上で見逃せない視点となる。

Source:TechSpot