NVIDIAの新型GPU「GeForce RTX 5080 Laptop」が、最上位モデル「RTX 5090 Laptop」との性能差が最大15%にとどまるとのベンチマーク結果がNotebookcheckにより明らかになった。注目すべきは、CUDAコア数では37%、搭載メモリでも33%の差がありながらも、両GPUとも消費電力は150Wに制限され、パフォーマンスの乖離が極めて小さい点である。
「Cyberpunk 2077」や「Assassin’s Creed Shadows」といった重量級ゲームにおいても、RTX 5080の健闘が確認されており、コストパフォーマンス重視のユーザーには現実的な選択肢となる可能性が高い。価格はRTX 5090比で72%安価という事実も、今後のゲーミングノートPC市場に与える影響を無視できない。
高性能と価格抑制のバランスを両立したRTX 5080の登場は、モバイルGPUの新たな潮流を示唆している。
RTX 5090との差は最大15% 高価格差を覆す5080の実力

Notebookcheckが実施した複数のベンチマーク結果によれば、GeForce RTX 5080 Laptop GPUは、上位モデルであるRTX 5090 Laptop GPUに対し、最大でも15%程度の性能差にとどまった。ゲームタイトル「Cyberpunk 2077」では、4K・ウルトラ設定においても12%の差に収まり、「Assassin’s Creed Shadows」においても1080pから4Kまで、いずれも10~15%の差内で推移している。
この結果は、CUDAコア数が37%多く、24GBのGDDR7メモリを搭載するRTX 5090に対して、明確なスペックの差があるにもかかわらず、パフォーマンスの実用差が驚くほど小さいことを示している。
両GPUともにTDPは150W、Dynamic Boost利用時でも175Wに制限されており、消費電力の統一が性能の接近をもたらしている可能性がある。特にゲーミングノートPCにおいては熱設計や電力制限がフラッグシップの性能を活かしきれない場面もあり、結果的に5080と5090の差が縮まっていると見る向きもある。数値上の性能指標と実際のゲーム体験との差異が、製品選定において重要な意味を持つ局面に差しかかっている。
コスト対性能比で際立つ5080の市場価値
価格面では、RTX 5080搭載ノートPCがRTX 5090搭載機に比べて72%も安価である点が強調される。この大きな価格差にもかかわらず、実際のパフォーマンスで最大15%の違いしか生じないのであれば、5080を選ぶ意義は明確である。
Notebookcheckも「数百ドルの節約をもたらす可能性がある」と指摘しており、ユーザーにとっては合理的な判断材料となりうる。CUDAコア数やメモリ容量といったスペックの差が絶対的な性能差につながらない現状は、GPUの選定基準を再考させる契機ともなる。
また、今後登場予定とされるRTX 5070 TiやRTX 5060などのミドルレンジモデルとの比較において、5080が示した実力とコストパフォーマンスは、上位と中位の橋渡し的存在として注目に値する。
ハイエンドGPUの価格が高騰する中で、限られた電力枠と冷却性能の中で実用上の最適解を提示した5080は、今後のノートPC市場の設計思想にも影響を与えかねない。性能とコストの最適点を見極める視点が、従来以上に重視される局面に入ったといえる。
Source:TweakTown