Nvidiaの新型ノートPC向けGPU「RTX 5080」が、最上位モデルとされる「RTX 5090」に極めて近い性能を示したことが、Notebookcheckによる同条件下のベンチマーク比較で明らかとなった。両GPUは、Schenker Neo 16 A25に搭載され、共にRyzen 9 9955HXと組み合わされた。

性能比較の結果、RTX 5080はRTX 5090より約10〜15%遅いにとどまり、実用上の体感差は限定的であることが判明。特にDLSSの有無にかかわらず傾向は一貫しており、TGPが同一である点も性能の近さに寄与した可能性がある。

この結果は、価格や用途次第ではRTX 5090よりもコストパフォーマンスに優れる選択肢としてRTX 5080が浮上し得ることを示唆している。ただし購入判断には個別モデルの詳細な検証が不可欠とされ、性能差以上に価格と供給状況が注視される展開となる。

RTX 5080と5090の仕様差を超える実性能の接近

Schenker Neo 16 A25に搭載されたノートPC版RTX 5080とRTX 5090は、Notebookcheckの検証によって同一筐体・同一CPU(Ryzen 9 9955HX)という条件で比較された。CUDAコア数やVRAM容量、メモリ規格といったスペック面では両者に明確な差があるものの、TGPが同一(最大175W)であることから熱設計や電力供給の制約下では性能の収束が見られる形となった。

具体的には、ベンチマーク結果においてRTX 5080はRTX 5090に対して約10〜15%の性能差にとどまり、DLSS機能の有無にかかわらずこの傾向が再現された。

また、最小TGP値が5080では80W、5090では90Wと異なり、前者のほうが省電力運用に適する柔軟性を持つ。さらに5090は今週発表された検証でデスクトップ版に対し50%以上遅いという結果が示されており、ノートPC特有の制約による性能低下が避けられない状況が浮き彫りになった。

こうした事実は、数値上のスペックよりも実動作環境における最適化が重要であることを改めて印象づける内容である。フラッグシップの名がもたらす期待と、現実のパフォーマンスギャップの乖離は、購入判断において冷静な視点を求められる状況を映している。

高価格帯ノートPC選定における性能対価格比の再定義

RTX 5090は、スペック上の優位性からノートPC市場での頂点に位置づけられてきたが、今回の検証結果はその前提に再考を促すものである。確かに、コア数やメモリ容量の違いは存在するが、ゲームやクリエイティブ作業においてその差が体感に結びつくかは慎重な評価を要する。5080のベンチマーク結果が5090に肉薄したことは、性能重視の選択肢が必ずしも最上位モデルに限られないことを示唆する。

この事実は、価格がより抑えられるRTX 5080搭載機の魅力を引き立てる要因となる。特にTGPが同等でありながら柔軟な省電力運用が可能な点、さらに体感性能の差が限られる点は、性能と価格のバランスを重視するユーザーにとって大きな判断材料となる。一方で、ノートPCは冷却設計や電源供給能力によって性能が左右されやすく、個別モデルごとの差異が無視できない。

従って、単にGPU型番だけで選ぶのではなく、実機のベンチマークや構成全体の検証を踏まえた選定が不可欠となる。ラップトップ市場におけるハイエンド選択の基準が、より実効性能とコストパフォーマンスにシフトしつつある状況を示す一例である。

Source:Digital Trends