中国の著名リーカーDigital Chat Stationによると、Lenovoは新たなゲーミングタブレット「Legion Tab 2025」を開発中であることが明らかになった。前モデルY700(2024)に搭載されていたSnapdragon 8 Gen 3に代わり、今回はQualcommの最新ハイエンドSoC「Snapdragon 8 Elite」が採用される見通しだ。

ディスプレイは引き続き8.8インチで、リフレッシュレートは144Hzまたは165Hzとされており、スリム化された筐体と大容量バッテリーへの刷新も示唆されている。冷却性能や応答速度の最適化にも引き続き注力していると見られ、ゲーミング用途に特化した進化が期待される。

デュアルX軸バイブレーションモーターやデュアルスピーカーなどの没入感を高める要素も健在であり、最新仕様が盛り込まれたこのモデルは、Steam Deck OLEDやLegion Go Sなどの競合機と並び、携帯型ゲーム市場での存在感を強める可能性がある。

Snapdragon 8 Eliteと8.8インチ高駆動ディスプレイが示す性能進化の方向性

Legion Tab 2025に搭載予定とされるSnapdragon 8 Eliteは、従来のSnapdragon 8 Gen 3に代わる最新世代のフラッグシップSoCである。

プロセッサ性能の向上はもちろん、AI処理やグラフィックス性能の面でも大幅な進化が想定され、タブレット端末における高度なゲーミング体験を強化する構成となる見込みだ。加えて、8.8インチのLCDディスプレイは引き続き採用され、最大165Hzの高リフレッシュレートにも対応することで、視覚的な滑らかさと操作精度を維持する。

ディスプレイ仕様においては、前モデル同様の2560×1600解像度と高い色精度(DeltaE<1)、DCI-P3の色域カバーなどが引き継がれる可能性があり、ゲーマーに加えてクリエイティブ用途にも一定の訴求力を持つ設計とされている。また、目に優しいTÜV Rheinland認証も維持されるとされ、長時間使用における快適性にも配慮されている点は特徴的である。

一方で、明確な仕様差として注目されるのがバッテリーの大型化とされており、現行の6,550mAhを超える容量が予想される。これにより長時間のゲームプレイや動画視聴においても安定した使用感が実現される可能性がある。処理能力・表示性能・持続力の三要素が同時に進化する設計は、モバイルゲーミング端末の完成度を一段階引き上げるものとなり得る。

Legion Tab 2025が提示するゲーミング体験の再定義と市場競争への含意

Legion Tab 2025が投入されれば、それは単なるタブレットの後継機に留まらず、ゲーミング体験全体の再定義を志向した設計となる可能性がある。現行モデルにも採用されたデュアルX軸リニアモーターやデュアルスピーカーは、音響と振動の両面でプレイ中の没入感を強化しており、新モデルにも継承される見通しだ。筐体のスリム化と合わせて、可搬性と体験性の両立が図られていることも特筆に値する。

このような設計は、ValveのSteam Deck OLEDや同社のLegion Go Sといった他社製品との比較においても、フォームファクターの差異を活かした競争優位の一端を示している。とりわけ、Legion Go Sが可変リフレッシュレートやHall効果ジョイスティックといった独自機能を前面に押し出す一方で、Tab 2025は軽量性と高精細なビジュアル表現に焦点を当てた戦略を取っているように見受けられる。

この差異は、携帯型ゲームデバイス市場において「どこで遊ぶか」「どのように没入するか」といったユーザーの価値基準に多様性が生じている現状を反映している。Lenovoがあえてタブレット型というプラットフォームを選び続ける背景には、単なるゲーム専用機に留まらず、エンターテインメントと生産性の双方をカバーし得る柔軟な端末設計の可能性があると見られる。

Source:Gizmochina