Googleの「Find My Device」アプリの最新版から、UWB(超広帯域)技術を活用した精密検索機能の実装が現実味を帯びてきた。v3.1.305-1に含まれる新コードでは、ユーザーがスマートフォンをどう持つべきかを示すデモ映像や、周囲の光量に依存する挙動が確認されている。
このUWB機能は、約1年前の初期コードに存在していたが、今回のアップデートでは具体的な使用手順や補足情報が加わっており、実装が進んでいる様子が見て取れる。情報源であるAssembleDebugとAndroid Authorityによれば、AR技術と連携した位置特定の可能性も引き続き示唆されている。
加えて、「Find My Device」は新たに「People」タブを導入し、信頼できる連絡先との位置共有も可能となった。これらの機能追加から、Googleが「探す」体験の精度と利便性を高める方向に本格的に舵を切っていることがうかがえる。
UWB対応の精密検索機能が示す位置特定技術の進化

最新版「Find My Device」アプリのv3.1.305-1では、UWB(超広帯域)を用いた「精密検索(precision finding)」機能のコードが新たに確認されている。アプリ内部に追加された短いデモ映像では、端末をまっすぐ持って移動することで対象のデバイスに近づけることが示されており、横向きでの使用はUWBによる精度に悪影響を及ぼすことが読み取れる。これは、従来のBluetoothベースの検出とは異なり、センチメートル単位の精度で方向を示すUWBの特性を前提とした設計といえる。
また、注目すべきは「光が必要」とするコードの存在である。これは屋内照明や太陽光の量によって位置特定の補助的要素としてセンサー類が影響を受ける可能性を示している。例えばARとの併用が視野にある場合、カメラによる視認性が影響することは十分考えられるため、明るい環境が必要という記述が生まれたと推測される。
今回のコード更新は、1年前に発見された同様の記述よりも具体性を増しており、正式な機能実装へと近づいていることが明白だ。UWBの実用化が進めば、これまでの「音を鳴らす」「マップで確認」といったレベルから、視覚的かつ直感的な位置探索が可能になる道が拓かれる。
「People」タブの追加で共有機能が強化 デバイス紛失時のサポートも拡充へ
「Find My Device」に新たに実装された「People」タブは、信頼できる連絡先と現在地を共有する機能を担っており、Googleマップの「位置情報共有」に近い体験を提供している。共有相手は、ユーザーの名前やプロフィール写真だけでなく、住所やデバイスのバッテリー残量まで確認できる設計となっている。これは、紛失や盗難時において第三者が状況を把握しやすくなるという実用面での強みを持つ。
この共有機能は、2025年3月のFeature Dropにて初めて触れられ、その2週間後には一部ユーザーに向けて段階的に配信が始まっている。位置情報の正確さやリアルタイム性に加え、複数デバイスの管理を1つのアプリ内で完結できる点は、端末が複数台ある家庭やグループにとって大きなメリットとなる。
今後もしUWBとARの精密検索が正式実装された場合、「People」タブによる連携は、紛失したデバイスの位置を家族や友人が共に探すための橋渡しとなる可能性もある。個人のプライバシーと利便性のバランスが求められるが、日常の利活用シーンにおける安心感は確実に高まるだろう。
Source:Android Central