Google Pixelの「At a Glance(ひと目でわかる)」ウィジェットにおいて、古いまたは不正確な天気予報が表示される不具合が報告されている。特に最高・最低気温の予報が数日から1週間以上ズレているケースがあり、Pixel 8Aでは前日の予報が当日として表示されるなど、時間帯によっても誤表示の内容が変化するとの声もある。

このバグは特定のモデルやOSバージョンに限らず複数のPixel端末で確認されており、ユーザーの間では天気アプリは正常に機能していることから、問題はウィジェット側にあると見られている。Googleはこの問題を認識しており、正確な予報情報の表示を復旧するための修正プログラムを影響端末に向けて配信中だ。

気温だけ正確で予報はズレる Pixelのウィジェットに見られた不可解なバグ

Pixelの「At a Glance(ひと目でわかる)」ウィジェットでは、現在の気温は正確に表示されるにもかかわらず、日中の最高気温や最低気温の予報に大きな誤差が生じていたと報告されている。特にPixel 8Aのロック画面では、朝には昨日の予報が表示され、夕方にはその日中の予報が「明日の天気」として表示されるなど、時間帯によっても情報のズレが変動するというケースも確認されている。この不具合はPixel 8Aに限らず、複数のモデルやAndroidバージョンに共通して影響が出ているようで、幅広い端末にわたって発生していたことがうかがえる。

天気アプリ本体では正確な情報が提供されていたというユーザーの証言からも、今回の問題はアプリ側ではなくウィジェット自体の処理や表示ロジックに起因している可能性が高い。Googleはこのバグの存在を認識し、修正アップデートの展開を始めたと発表しているが、配信対象となる「影響を受けた端末」の範囲や、修正の仕組みなど詳細は明かされていない。予報データの取得タイミングやキャッシュの扱いに関わる問題である可能性も否定できず、構造的な原因の究明と対応が待たれる。

なぜ気づかれなかったのか ウィジェットの役割と利用頻度のギャップ

今回のバグが一部のユーザーにとって深刻な問題として捉えられる一方で、筆者自身は不具合に気づいていなかったという報告もある。その背景には、「At a Glance」ウィジェット自体の注目度や使用頻度の差が影響していると考えられる。このウィジェットは、Pixelシリーズのホーム画面やロック画面に気温や予定などを手軽に表示できる機能だが、天気情報に関しては専用アプリや別のウィジェットを利用している人も少なくない。日々の情報取得スタイルによって、そもそもこのウィジェットを視認する機会が少ないユーザーはバグに気づかなかった可能性がある。

それでも天気情報は日常生活に直結する要素であり、特に外出や服装の判断においては重要な判断材料となる。その情報が正しく表示されないというのは、利便性の根幹を揺るがす事態とも言える。しかも表示される情報が完全に欠落しているわけではなく、一見正確に見える点が余計に厄介だ。気温は合っているのに予報が間違っているとなれば、誤情報と気づかず信じてしまう可能性もある。今回の事例は、ユーザーが信頼する情報表示の重要性と、UIやUXに潜む落とし穴を浮き彫りにしたケースといえるだろう。

Source:ExtremeTech