Googleは、Android Auto 14.0の正式アップデートをグローバルに展開開始した。今回の更新は見た目や操作感に大きな変化はないものの、次世代AI「Gemini」との統合や、車両の空調操作といった車載機能との連携強化に向けた準備が進んでいる点が注目に値する。
具体的には、旧来のカラフルなGoogleアシスタントアイコンが白のマイクアイコンに置き換えられるなど、表面上は控えめながらも方向性を示唆する変更が加えられた。また、コード解析では、デフロスト操作といったインフォテインメント領域を超えた機能が検討されている兆しも見える。
Gemini導入を示唆するUI変更とAI統合の兆し

Android Auto 14.0で最も象徴的な変化は、アシスタントのマイクアイコンが従来の4色カラーから白一色へと切り替わった点である。この変更は一見小さなデザイン調整のように見えるが、Googleの次世代AI「Gemini」への移行を予感させる重要なサインと捉えられる。Geminiは従来のGoogleアシスタントを置き換える形で展開される可能性があり、今後Android Auto上でもAIによる応答の精度やインタラクションの質に大きな変化をもたらすと考えられる。
一方で、現時点でGeminiがAndroid Autoで正式に機能しているわけではなく、今回のアップデートはその布石にすぎない。ただ、こうしたUI変更が行われた背景には、将来的な音声アシスタント体験の大幅刷新を見据えた設計思想があることは間違いない。車内という制限された環境では、ユーザーの視線移動や操作負担を減らすため、より直感的かつ自然なAI対話が求められている。Geminiの導入により、ナビ、音楽再生、メッセージ送信といった基本機能の枠を超えた提案型のサポートが実現する可能性もある。
デフロスト操作まで視野に 車載機能との本格連携に踏み出すAndroid Auto
Android Auto 14.0のコード解析から浮かび上がったのは、車両のデフロスト操作といった空調系コントロール機能の統合を視野に入れているという新たな兆候である。これまでAndroid Autoは、ナビやメディア再生などスマートフォンに近い機能に限られてきたが、ついに車両本体の機能との連携に踏み出す準備が進んでいる。前後ウィンドウの霜取りのような操作は、ドライバーの安全性や快適性に直結するだけでなく、タッチレス操作が求められる冬季の車内体験を大きく向上させるだろう。
この方向性は、Googleが展開する別のOS「Android Automotive OS」との距離を縮める動きとも重なる。Android Autoが単なるスマートフォンミラーリングから脱却し、車そのものの一部としての役割を担い始めることは、ユーザーのインターフェース体験に大きな転換をもたらす。とはいえ、現時点でこれらの機能が正式に導入されているわけではなく、あくまで内部コードから得られた情報に基づくものである。機能の本格展開が始まれば、従来のカーナビ体験とは一線を画す「車載OS」の姿が具体化していくだろう。
Source:PhoneArena