Metaが年末に発売を予定するスマートグラス「Hypernova」は、ディスプレイを内蔵し、Androidベースで動作する高機能モデルとして注目を集めている。価格は1,300〜1,400ドルとされ、写真や地図、Messengerなどのアプリが直接利用可能。操作はタッチに加え、同梱される神経リストバンド「Ceres」によりジェスチャー操作にも対応する。視界の隅に自然に情報を映すモノキュラーディスプレイや、iPhone 13並のカメラ性能を備える点も大きな特徴。
Androidベースの操作系とアプリ構成がもたらす新しい使い方

Metaの次期スマートグラス「Hypernova」は、カスタムAndroid OSを採用し、Ray-Ban Metaグラスとは一線を画す仕様となる。カメラや写真、地図といった基本的なアプリに加え、MessengerやWhatsAppの通知も内蔵アプリとして搭載されており、これらが視界の端に自然に表示される。ディスプレイは右レンズの右下にモノキュラーパネルが配置され、視線を少し下げるだけで情報が確認できる構造になっている。操作はテンプル部分のタッチジェスチャーに対応しており、スワイプでスクロール、タップで選択といった直感的な操作が可能となる。
この構成により、手元のスマートフォンに頼らず情報確認や簡易な応答が可能になる場面が増えそうだ。たとえば移動中に地図を確認したり、手を使えない状況で通知をチェックするといった用途が現実味を帯びてくる。アプリストアが非搭載であるためカスタマイズ性は制限されるものの、あらかじめ絞り込まれた機能により操作に迷わないシンプルな体験が期待できる。ヘッドセット型と比べて装着ハードルが低いため、日常生活に自然と溶け込むウェアラブルの進化形として注目したい。
神経リストバンド「Ceres」が実現する没入型インタラクション
Hypernovaには、Meta独自の神経リストバンド「Ceres」が同梱される予定で、従来のタッチ操作に加え、手首の動きや指のジェスチャーによるコントロールを可能にする。このデバイスは手首の神経信号を読み取り、例えば指をつまむ動作で選択、手首を回す動作でスクロールなどを実現するという。ARグラスとの組み合わせによって、手を空中で動かすだけで複数の機能を直感的に操作できる仕組みが構築される。
ハンズフリー環境での操作性が飛躍的に向上する点は特に注目すべきだ。画面に触れずに意図通りの動作ができることで、外出中や料理中など手を使えない状況でもグラスの機能を活用しやすくなる。これは音声入力と異なり、周囲に音を発しない操作手段である点でも使い勝手が良い。ただし、ジェスチャーの精度や誤動作への対処といった課題は現段階では未知数であり、今後のユーザーテストにより評価が進むと考えられる。
Hypernova 2とSupernova 2 複数モデルで広がる選択肢と期待
Metaは既に「Hypernova 2」と呼ばれる次世代モデルの開発にも着手しているとされ、こちらは両目にディスプレイを備える双眼表示仕様になる見込みである。現行の単眼表示に比べて情報の視認性や没入感が向上すると考えられ、より高度な情報提示やAR体験への対応を想定しているようだ。また、ディスプレイ非搭載の軽量モデル「Supernova 2」も並行して開発中とされ、こちらはRay-Ban Metaグラスに近い位置づけながら、Oakleyブランドで登場する予定と報じられている。
機能や表示の有無に応じて複数の選択肢が用意されることで、使用シーンや好みに合わせたデバイス選びがしやすくなる。一方で、情報表示の強度や操作方式に差が出るため、それぞれのモデルが補完し合う関係というより、明確に用途や嗜好で分かれるラインアップになりそうだ。選択肢の拡充は歓迎すべき動きであるが、各モデルの違いが直感的に分かりやすく整理されていることが、今後の市場での浸透には欠かせない要素となる。
Source:Android Authority