Valveが発表した2025年3月のSteam調査で、Windows 11の使用率が55.34%に達し、2月の減少を経て再び首位を奪還した。11.24ポイントの急増は、Auto HDRやDirectStorageといったゲーム向け機能への支持を背景にしている。一方、Windows 10は40.58%に落ち込み、12.76ポイントの大幅減。10月のサポート終了が近づく中で移行が進むが、依然として一定のユーザーを維持すると見られる。
また、Steam全体ではWindowsが96.10%のシェアを占め、LinuxやmacOSとの差は依然として大きい。グラフィックカードではNvidia RTX 3060が首位を守り、16GBのRAMや6コアCPUなどの構成が人気となっている。
ゲーム性能を重視する層が選ぶWindows 11の機能とは

2025年3月のSteam調査によれば、Windows 11の利用率が55.34%に達し、ゲームユーザーの間で明確な支持を得ている。特に注目されているのが、Auto HDRやDirectStorageといった専用機能の存在である。Auto HDRはダイナミックレンジを自動的に拡張し、より鮮明な映像体験を可能にする。一方のDirectStorageは、ゲームの読み込み時間を短縮し、特に高速SSDとの組み合わせで快適さが増す。
このような機能群が従来のOSとの差別化を生み、パフォーマンスを重視するゲーマーのニーズに応える形となっている。ただし、これらの機能を最大限に活用するには、ある程度最新のハードウェアが求められるため、全ユーザーにとって即時の恩恵とは限らない。にもかかわらず支持が高まる背景には、今後のタイトルへの対応や将来的な標準化を見越した動きも含まれていると考えられる。
Windows 10からの移行が一気に進むというよりも、対応環境が整ったユーザーから徐々に移行が進んでいる印象である。性能と互換性のバランスを重視するユーザー層にとって、Windows 11は魅力的な選択肢となりつつある。
サポート終了がもたらす心理的影響と実際の利用動向
2025年10月に予定されているWindows 10のサポート終了は、ユーザーにとって単なる技術的な問題だけではなく、心理的な転換点としても作用している。今回の調査では、Windows 10のシェアが40.58%へと12.76ポイント減少しており、これは単なる自然減ではなく、多くのユーザーが将来的な不安から移行を検討し始めた結果と見られる。
ただし、Steam上ではサポート終了後も一定のWindows 10ユーザーが残る可能性は高い。実際にサポートの切れたWindows 7ですら、いまだに0.11%のシェアを保っている。ゲーミング用途においては、日常的なセキュリティリスクよりも、既存ゲームの動作安定性やカスタマイズ環境を優先する層も存在する。
とはいえ、対応ゲームや周辺機器の最適化が今後はWindows 11を中心に進むと見られ、環境更新を先送りすることの不利益も徐々に大きくなる。ユーザーの判断は、目の前の快適さか、数年後の互換性かという選択に直結しており、OSの切り替えは個々のスタイルに強く依存するようになっている。
ゲーム環境のスタンダードを決定づけるハードウェア構成
同じ調査では、ゲーム環境における人気構成も明らかになった。もっとも使用率の高いGPUはNvidiaのRTX 3060で4.94%、次いでRTX 4060が4.6%、さらにそのノートPC版が4.32%を占めている。また、最も利用されているAMD製カードはRadeon RX 6600で、こちらは0.86%にとどまる。メモリは16GBが主流で、6コアのプロセッサー、8GBのビデオメモリ、1080pのディスプレイといった構成が多数派となっている。
これらのデータは、現在のPCゲームが求めるスペックの実態を映し出している。ハイエンド構成に偏るわけではなく、コストパフォーマンスを重視した選択が多いことがわかる。特に1080pのフルHD環境が依然として主流である点からも、多くのユーザーがバランスの取れた快適さを求めている様子がうかがえる。
一方で、DirectStorageなどの新技術を活かすにはより高速なストレージやCPUのアップグレードも必要となるため、今後はこれらを前提とした構成のシフトも起こる可能性がある。ハードウェア構成の選択は、単なる性能だけでなく、OSやゲームタイトルとの親和性を見越した判断がますます重要になっていく。
Source:Neowin