AMDの最新CPU「Ryzen 9 9950X3D」が、ASRock X870 RS Pro Wifiマザーボードと組み合わせた構成で焼損したとの報告がReddit上で話題となっている。投稿者はMicro Centerで購入後3週間足らずで故障に見舞われ、CPUはAIO水冷で適切に冷却されていた。BIOSも最新に更新されていたが、4K OLEDモニターでの長時間ゲームプレイ中に電源が落ち、基板に膨張と変色が確認されたという。
ASRockは、従来の報告に対しBIOS更新などの対応を進めていたが、今回のような事例が再発したことで一部のユーザーに不安が広がっている。なお、同様の症状はASRock以外の製品でも報告されており、マザーボードとRyzen 9000シリーズの組み合わせにおける相性問題の可能性も指摘されている。
ASRock X870 RS Pro WifiとRyzen 9 9950X3Dで発生したトラブルの詳細

Redditユーザー“I_fliu”が3月31日に投稿した内容によれば、Micro Centerで購入したRyzen 9 9950X3Dが約3週間で故障した。構成にはASRock X870 RS Pro Wifiマザーボードが使用され、BIOSは最新、CPUはAIO水冷による冷却が施されていた。アイドル時のCPU温度は50~58度と安定しており、初期の起動やゲームプレイにも問題は見られなかったが、4K OLEDモニターを用いた数時間のゲーム後に突如電源が落ち、以降システムは起動しなくなった。確認されたのはCPUパッケージの膨らみと変色、さらにマザーボード側にも変色があったがピンの損傷などは確認されていない。
このケースではオーバークロックやアンダーボルトといった設定は行われておらず、PMOも無効に設定されていたとのこと。つまり、ユーザーがメーカーの想定を超えるような負荷や設定を加えていた形跡はなく、極めて一般的な使い方で問題が発生している点が注目される。同様の報告はRyzen 7 9800X3DとASRock X870e RS Pro Wifiの組み合わせでも見られ、複数のモデルにまたがる問題である可能性が否定できない状況である。
BIOSアップデートと物理的損傷報告の食い違い
ASRockは以前からRyzen 9000シリーズにおける起動不可や破損報告を受け、BIOSバージョン3.20のリリースでこれらの不具合に対処したと説明している。また、一部のケースではソケット内の異物を除去することで正常動作に戻ったという検証結果も公開されており、マザーボードの仕様自体には問題がないとされている。しかし、Redditで報告された今回のケースでは、BIOSは既に最新版であり、冷却や組み立ても適切に行われていたことが詳細に説明されている。さらに、故障後に確認された物理的な損傷は、単なる異物混入だけでは説明がつかない点も多い。
ユーザー側の管理不足や環境起因とするには説得力に欠け、特定条件下での電力制御や温度管理において、マザーボード側の制御ロジックがAMDの設計と噛み合っていない可能性も考えられる。MSIのTomahawkシリーズでは問題なく動作したとの報告もある一方で、同様の事象が他社製品でも発生した例があることから、原因は単一のメーカーに限定できない複合的な要素があると見られる。依然として公式な原因の特定には至っておらず、不安を抱えるユーザーが増加している。
Source:Notebookcheck