Appleがリリースした最新アップデート「iOS 18.4」により、かつて削除したアプリがiPhoneに突如として再インストールされる現象が発生している。RedditやAppleの公式サポートサイトでは、複数のユーザーが「Last War Survival」や「Ingress」などのアプリが意図せず戻ってきたと報告しており、ダウンロード履歴のないアプリの出現も確認されている。

この問題は、他のAppleデバイスとの「自動ダウンロード」機能によるものではなく、また脱獄や非公式アプリの使用とも無関係とされることから、OSレベルでの不具合の可能性が指摘されている。Appleは現在までに公式声明を出しておらず、原因の特定には至っていない。

意図しないアプリの再出現は、ユーザーのプライバシーや操作性に直結する懸念事項であり、今後の対応次第では同社の信頼性にも影響を及ぼしかねない。

iOS 18.4アップデート直後に浮上した不可解な再インストール現象

2025年3月に正式リリースされたiOS 18.4アップデート後、iPhoneにおいて過去に削除したアプリが自動的に再出現するという報告が、RedditやAppleコミュニティを中心に広がっている。対象となったアプリには「Last War Survival」や「Ingress」「Cooking Mama」「Bit City」などが含まれ、いずれもユーザーが自発的にインストールした記憶がないか、数ヶ月から数年前に削除したものばかりである。

特に「Cooking Mama」については、App Store上では未インストールと表示され、「入手」ボタンが表示されていたとの証言もあり、アプリの状態と実際の挙動に齟齬が生じていることがうかがえる。原因については、複数の報告がiOS 18.4適用直後に集中していることから、OS側のバグが疑われているが、Appleからの公式声明はまだ発表されていない。

また、問題が「自動ダウンロード」機能や脱獄、サードパーティのアプリマーケットに起因する可能性は排除されており、Apple純正の環境内で完結している点が特徴的である。このことから、ソフトウェアアップデートに伴うシステムの内部処理に想定外の挙動が含まれている可能性が浮かび上がっている。

ユーザー体験とAppleブランドへの影響

Apple製品に期待されるのは、ユーザーの選択とプライバシーを尊重する設計思想である。過去に削除したアプリや記憶にないアプリが予告なく再出現する現象は、ユーザーの制御権を侵害するものであり、日常的な使用感に不信感を与える要因となる。特に、業務用としてiPhoneを使用しているユーザーにとっては、意図しないアプリの出現が情報セキュリティ面でも無視できないリスクを伴う。

また、今回のようにApp Store上では「未インストール」とされる一方でホーム画面にはアプリが表示されるという二重の挙動は、ユーザーに対し混乱を招くのみならず、Appleの提供するエコシステムの一貫性や信頼性を揺るがしかねない。公式発表がなされていない現段階では、ユーザー側にできる対処法が限られており、事態の沈静化にはAppleの迅速な対応が求められる。

現代のデバイス利用において、ソフトウェアアップデートは利便性向上の象徴である一方、今回のような想定外の現象が起これば、アップデートそのものへの警戒心が生まれる可能性もある。Appleが掲げてきた「直感的で安全な体験」が今、静かに試されている。

Source:Lifehacker