AMDはRDNA 4アーキテクチャを採用した新型グラフィックスカード「Radeon RX 9070 GRE」を、2024年第2四半期中にも投入する可能性が高まっている。中国ITメディア「IT Home」の報道によれば、同モデルは12GBのGDDR6メモリと192ビットのバス幅を備え、「Navi 48」チップを搭載する中価格帯向け製品となる見通しだ。
このRX 9070 GREは、既存のRX 9070と今後登場予定のRX 9060の中間に位置する性能帯を想定しており、当初はアジア市場での展開が計画されているものの、過去の事例から見て他地域への拡大も否定できない。台湾のBenchLife.infoによれば、すでにAIBパートナーによる量産準備も進行中とされる。
現段階ではAMDによる公式発表はないが、製品の物理仕様と供給体制に関する情報が複数の信頼筋から報じられており、市場投入が近いとの見方が業界内で広がりつつある。
RX 9070 GREの基本仕様と市場展開計画

AMDの新型GPU「Radeon RX 9070 GRE」に関する情報は、中国のテックメディア「IT Home」の報道を起点として拡散している。同モデルは、RDNA 4アーキテクチャに基づき、12GBのGDDR6メモリを搭載し、192ビットのメモリバスを採用する設計とされる。演算ユニットの詳細やクロック速度などは未確認であるが、現行のRX 9070と共通の「Navi 48」チップを使用することが有力視されている。
位置付けとしては、上位のRX 9070と下位モデルとなるRX 9060の中間にあたる構成とされており、性能と価格の両面においてバランスを意識した製品になると見られる。台湾のBenchLife.infoの報告によれば、すでにアドインボード(AIB)パートナーによって大量生産の準備が整えられており、2024年第2四半期中の市場投入が現実味を帯びている。
まずはアジア地域での先行展開が予定されているが、過去の前例を踏まえると北米や欧州市場にも順次拡大する可能性は残されており、地域限定という枠組みにとどまるとは限らない。特にNVIDIAのRTX 5070と似た仕様を持つ点が注目されており、競合製品との価格競争が想定される局面となる。
中間性能帯への新型投入が示すAMDの戦略的意図
RX 9070 GREという製品が示唆しているのは、AMDが中間価格帯のGPU市場を再定義しようとしているという構図である。Navi 48チップを再利用しつつもメモリ容量を12GBに抑え、バス幅も192ビットとすることで、コスト効率と性能のバランスを強く意識した構成に仕上げている。この点は、RTX 5070の仕様と類似しており、意図的に競合と重なるセグメントを狙った可能性がある。
AMDは従来、ハイエンドとローエンドの両極端な戦略を取る傾向があったが、近年はRTX 4060や4070シリーズが広く普及したこともあり、中価格帯に対する注力度を高めている。
その流れの中でRX 9070 GREが投入されれば、価格性能比を重視するユーザー層を取り込む重要な一手となり得る。特にPCゲーミング市場においては、12GBのVRAMが快適なゲーム体験の指標として注目されており、この容量設定が説得力を持つ。
ただし、正式な発表がなされていない現時点では、予告されたスペックが最終製品にどのように反映されるかは不透明である。AIBパートナーによる量産体制が進んでいるとはいえ、製品名や販売地域、価格帯に関する決定は変動の余地がある。とはいえ、AMDが中間層の攻略を視野に入れ始めたという兆候は、GPU市場全体の競争環境に変化をもたらす可能性を持っている。
Source:TweakTown