Samsungが次期スマートリング「Galaxy Ring 2」に関し、スマートフォンから直接充電可能な新機構の特許を出願していたことが明らかとなった。世界知的所有権機関(WIPO)で確認された特許図によれば、リングは端末背面にドッキングする構造となっており、物理的コネクターを介して給電が行われる設計である。

この特許はあくまで構想段階にあるものの、リングの装着によりトラッキングデータの同期まで可能となるなど、実用面でも注目される技術を内包している。また、SamsungはすでにイヤホンやSペンの本体充電技術を実装済みであり、今回の構想もその延長線上にあるとみられる。

Galaxy Ring 2は2025年1月の「Unpacked」での発表が見送られた経緯があるが、今回の特許出願は同社の製品戦略における技術革新の一端を示しており、実現の動向に注目が集まる。

スマートフォンとの一体化を図る新構造 Galaxy Ring 2の特許設計とは

WIPOで確認されたSamsungの新特許によれば、次期Galaxy Ring 2はスマートフォン本体に物理的にドッキングすることで直接充電が可能となる構造を採るよう設計されている。リングの内側には電力伝達用のコネクターが組み込まれており、対応するスマートフォンの背面に接続することで充電を行う仕組みである。

特許図面には、スマートフォンの背面にリングを固定する外輪のような形状も描かれており、充電機能のみならず安定した装着性への配慮もうかがえる。さらに、このドッキングによってリングの活動データがスマートフォンに自動的に同期される可能性も示唆されている。

これまでのようにBluetooth接続やアプリを介した同期とは異なり、よりダイレクトかつシームレスなデータ管理が実現する構想である。SamsungはSペンやGalaxy Budsにおいても本体からの給電を取り入れてきた経緯があり、同社にとっては蓄積された技術を応用した延長線上の進化と位置づけられる。

今回の特許はあくまで設計段階の情報に過ぎないが、既存の製品群で実績を持つSamsungの動きとしては注目に値する。新たな充電方式が日常のユーザー体験をどう変えるか、今後の実装動向を見守る必要がある。

ドック不要の未来を拓く試み 利便性とデザイン思想の両立を問う

専用の充電ドックを必要とせず、スマートフォン本体から給電を可能とする発想は、モバイル機器における携帯性の再定義といえる。外出先でもスマートフォンさえあればリングを充電できるという利点は、ユーザーの可動性を大きく高める設計思想と直結する。

特にミニマリズムを重視する近年のデバイス設計においては、アクセサリーの「荷物化」を抑えることが一つの重要な価値指標となりつつある。一方で、スマートフォン背面へのリング装着という構造がユーザー体験にどのような影響を及ぼすかは未知数である。

特許図に描かれた外輪構造は、突起状かフラットかが明示されておらず、背面デザインとの整合性や持ちやすさへの影響が懸念される。Samsungが従来の製品において追求してきた「本体デザインへの溶け込み」という美学が、どのようにこの新技術に反映されるかは評価の分かれ目となるだろう。

また、充電とデータ同期を同時に行う構造であれば、物理接続部の耐久性や安全性への配慮も必須となる。利便性と安全性、そして審美性を高次元で成立させることができるか否かが、Galaxy Ring 2の製品価値を大きく左右する要素となる可能性がある。

Source:Digital Trends