今月後半に登場予定のOnePlus 13Tが、AnTuTuベンチマークで「3,006,913」という前例のないスコアを記録し、vivo X200 Proを超えてトップに立った。未発売機種ながらSnapdragon 8 Eliteや新冷却システム、大容量16GB RAMと512GBストレージといったハイスペックが確認されており、Android 15や120Hz表示対応の6.31インチディスプレイも搭載予定とされる。

また、6,200mAhのバッテリーと80W急速充電が噂されており、同時期に登場が見込まれるGalaxy S25やPixel 9に対しても優位性を持つ可能性がある。ただし、ベンチマーク結果には過大評価の例もあるため、実機による評価が注目される。

AnTuTuで記録更新 未発売のOnePlus 13Tが示した処理性能の限界値

OnePlus 13TがAnTuTuで記録したスコアは「3,006,913」。この数値は、現在のトップ機種とされるvivo X200 Proを上回るもので、ベンチマーク史上でも稀に見る高得点である。端末はモデル番号「PKX110」として登場し、Snapdragon 8 Eliteチップや独自設計の冷却システムを搭載しているとされており、熱によるパフォーマンス低下を抑える設計も特徴的だ。さらに、ベンチマークで確認された構成は16GBのRAMと512GBストレージで、ゲーミング用途を含む高負荷タスクにも対応可能なスペックである。

このスコアが発売前の一時的な調整によるものである可能性は否定できないが、実際の処理性能が非常に高い水準にあることは確かだろう。特に、AnTuTuが測定する総合スコアには、CPU、GPU、メモリ、UXといった複数要素が関与しており、特定項目だけで高得点を叩き出すことは難しい。そうした中での300万点超えは、単なる“見せかけの数値”では片付けられないインパクトを持つ。とはいえ、ベンチマーク通りの挙動が実機で再現されるかは不透明で、あくまで参考指標のひとつと見ておくのが妥当である。

大容量バッテリーと急速充電が変える日常のスマホ体験

OnePlus 13Tに搭載されると噂されている6,200mAhのバッテリーは、前モデルOnePlus 13の6,000mAhをさらに上回る容量である。これに加え、80Wの急速充電に対応する点も見逃せない。これはGalaxy S25の25W、Pixel 9の27Wと比較すると圧倒的な差であり、朝の支度中や外出直前の短時間でも十分な充電が期待できる構成である。近年のスマートフォンは高性能化が進む一方で、バッテリー持ちと充電速度のバランスが悩みの種となる中、この仕様は実用性に直結する強みといえる。

ただし、容量の大きさがそのまま「長時間持つ」という体感には直結しない点には注意が必要だ。高リフレッシュレートの120Hzディスプレイや高性能なチップセットはバッテリー消費も激しく、使用状況次第では減りの速さを感じる場面も考えられる。それでも、6,200mAhという容量と80Wの給電速度の組み合わせは、重いアプリを頻繁に使う層にとって確実に恩恵のある構成といえるだろう。特に、長時間の外出時やモバイルゲーミング用途では安心材料となり得る。

手に収まるフラッグシップ 6.31インチという選択肢

OnePlus 13Tのディスプレイは6.31インチの1.5K解像度とされ、兄弟モデルであるOnePlus 13の6.8インチと比べて一回り小さい。フラッグシップスマートフォンの中ではコンパクトな部類に入り、片手操作やポケットへの収まりを重視するユーザーにとっては貴重な存在となる。加えて、120HzのリフレッシュレートとAndroid 15のスムーズなUI設計により、表示面や操作感にも妥協のない仕上がりが想定される。

これまで「小型=性能控えめ」とされることが多かった中で、13Tはスペックを落とさずにサイズを抑えている点が注目される。6.31インチというサイズ感は、映像視聴やゲーム用途にも十分でありながら、日常的な扱いやすさを損なわない絶妙なバランスといえる。Galaxy S25やPixel 9など、同サイズ帯の競合機種と比較しても、パフォーマンスやバッテリー面での優位性を発揮できるかが今後の焦点となる。ハイスペックと携帯性を両立させたモデルとして、13Tは新たなスタンダードを提示するかもしれない。

Source:PhoneArena