Motorolaの次期折りたたみ型スマートフォン「Razr 60 Ultra」に、ハイエンドSoC「Snapdragon 8 Elite」が搭載される可能性が高まっている。これは、SoC名が明記された公式プロモーション資料のリークによって判明したもので、昨年のモデルから大きく性能が強化される形となる。
搭載が噂されるMoto AIをはじめ、6.96インチのOLEDメインディスプレイや4インチのカバーディスプレイ、大容量の最大2TBストレージ、そして新設計と見られるヒンジ構造も注目を集めている。
Snapdragon 8 Elite搭載が示す性能進化とその意味

Motorola Razr 60 Ultraのプロモーション資料により、Snapdragon 8 Eliteの採用が明らかになった。これは2025年のハイエンド端末に相応しいチップセットで、従来モデルに比べ処理性能と電力効率が大きく向上すると見られる。また、Snapdragon 8 Eliteは生成AI処理にも対応しているとされており、同資料に言及があった「Moto AI」の搭載とも整合する形だ。
これにより、折りたたみ端末であってもメインストリームなハイパフォーマンス機として通用する可能性が高まった。従来のRazrシリーズがスタイル重視の側面を持っていたのに対し、今回のモデルは実用性と高性能を本格的に両立させる方向へとシフトしている印象がある。
プロセッサの選定が端末全体の設計思想を物語ることは少なくない。Snapdragon 8 Eliteという選択からは、MotorolaがRazr 60 Ultraをただの折りたたみ端末ではなく、他のフラッグシップ機と真っ向から競合させる意図が感じられる。
新ヒンジ構造と多彩な外装仕上げがもたらす使用感と所有欲
流出した画像からは、Razr 60 Ultraに新設計と思われるヒンジ機構が採用されていることが読み取れる。これが折りたたみの開閉耐久性や隙間の少なさに影響する可能性があり、実使用におけるストレス軽減にもつながりそうだ。また、ヒンジ部分が明確に写し出されたプロモ画像からは、Motorolaが設計面でも進化を強調したい意図が伺える。
加えて、木材を模した外装仕上げやフェイクレザーの複数パターンが存在する点も見逃せない。これらの仕上げは質感や個性の演出だけでなく、手に持った際のグリップ感や指紋の付きにくさにも寄与することが予想される。特にフェイクレザーは、冬場の冷たさを軽減したり滑り止め効果もあるなど、意匠性と実用性を両立しやすい素材だ。
このように、機能だけでなく触れるたびに感じる感触や見た目の満足感にもこだわった構成は、折りたたみ端末が単なる“変形スマホ”から“愛着を持てるガジェット”へと進化してきている流れを示している。
Source:GSMArena