Motorolaの未発表スマートフォン「Edge 60」の鮮明なレンダリング画像と動画がリークされた。公開されたのは、「プレザントブルー」と「グリーン」の2色で、Edge 60 Fusionと共通の曲面ディスプレイやPantoneカラーを採用。背面には3Dシリコンビーガンレザーを採用し、質感と耐傷性を両立している。

トリプルカメラ構成やIP68/69の防水防塵仕様も確認されており、耐久性と日常使用での安心感が意識された設計となっている。Corning Gorilla Glass 7iやAquaTouch対応の可能性も示唆されており、実用性の面でも抜かりはない。

プロセッサはDimensity 7400を中心に、最大12GB RAMと512GBストレージ、5,500mAhバッテリーと65W急速充電を備えるとされ、Android 15を搭載し長期アップデートの対象とも見られている。

上位仕様を支える素材と構造 3DビーガンレザーとIP等級が語る本気度

Motorola Edge 60では、3Dシリコンビーガンレザーの採用により、背面の手触りと実用性が両立されている。人工皮革ながらもシリコン素材を組み合わせることで、滑らかさと弾力性を持ち、見た目だけでなく持ち心地にもこだわりが感じられる。加えて、ガラス素材に比べて傷に強いという特性があり、ラフな扱いをする場面でも安心感がある。

さらに、IP68およびIP69という高い防水・防塵等級が明らかになっている点も特筆に値する。IP68は水深1.5メートルで30分の耐水性を意味し、IP69は高圧洗浄にも耐えうるという工業的な基準である。このクラスのスマートフォンで両等級を兼ね備える例は珍しく、屋外や水回りでの使用にも強さを発揮する構造だ。

こうした外装仕様の強化は、見た目重視にとどまらず、長く付き合える一台として設計されていることの証とも言える。手にする瞬間から日々の使用に至るまで、実用性と耐久性を兼ね備えたこのアプローチは、価格帯やスペック以上に「安心して使える」印象を残す。今後の市場展開において、この質感と堅牢性がユーザーの購入判断に与える影響は小さくないだろう。

曲面ディスプレイとAquaTouch 視覚と操作性の融合を目指す設計思想

Edge 60のディスプレイは、前モデルのFusionと同様に四辺カーブのパネルが採用されている。特に左右の曲率が強調されており、端末を横から見るとディスプレイが浮いて見えるような印象を受ける。このデザインにより、画面のベゼルが極限まで薄く見え、より広く、没入感のある表示体験が実現されている。

また、AquaTouchと呼ばれる水濡れ時の操作性向上技術に対応する可能性が示されている。これは、濡れた指先でのスワイプやタップが反応しにくくなる従来の問題を解決しようとするものだ。アウトドアやキッチンなど、水に触れる場面でも快適に使える端末としての意義は大きい。画面保護にはCorning Gorilla Glass 7iの搭載が見込まれており、耐傷性や強度の面でも抜かりがない設計が見受けられる。

こうしたディスプレイの工夫は、単なる視覚効果にとどまらず、日常の使いやすさへの配慮が見えるポイントである。スマートフォンの利用シーンは年々多様化しており、見やすさだけでなく「どう使えるか」へのこだわりが求められるようになってきている。その中でEdge 60は、見た目と実用性を高次元で両立しようとしている印象が強い。

MediaTek Dimensity 7400とカメラ構成 中価格帯の限界を突き破るか

Motorola Edge 60のスペック面で注目すべきは、MediaTek Dimensity 7400の搭載が有力視されている点である。これは、Edge 60 Fusionにも用いられたチップセットでありながら、最大12GBのLPDDR4X RAMと最大512GBのストレージという構成により、十分な処理性能と余裕のある保存容量が見込まれている。また、バッテリーは5,500mAhの大容量で、65WのTurboPower急速充電にも対応する可能性がある。

背面カメラは、50MPのSony LYTA 700Cメインセンサーを軸に、13MPの超広角、10MPの望遠レンズを備えたトリプル構成。ここにLEDフラッシュも加わり、撮影機能においては中価格帯としては非常にバランスが良い印象を与える。カメラ性能とバッテリーの両立は、多用途で使いたいというニーズに応える設計だ。

OSにはAndroid 15が標準搭載される見込みで、主要OSアップデートが3年間、セキュリティアップデートが4年間続くとされている。この点は、中長期での安心感につながる要素だが、今後の対応状況によって実際の評価が分かれる部分でもある。スペックに現れない快適さや、長期間使える端末であるかどうかが、最終的な満足度に直結するだろう。

Source:Android Headlines