Appleの次期フラッグシップ「iPhone 17 Pro」に関するレンダリング画像の一部に、背面上部に黒いカメラバーを配したツートーンデザインが描かれていたが、BloombergのMark Gurman氏によれば、これは実際の仕様とは異なる。彼の情報筋によると、カメラバーは筐体と同色で統一され、2019年のiPhone 11 Proから続く三角配置のカメラ構成も維持される見通しである。

外観に関しては正面から見た場合、現行のiPhone 16 Proと大きな違いはなく、全体的なデザインの刷新は2027年の「iPhone 20」に持ち越される可能性が高い。Appleはその節目に向け、より大胆なガラス素材の導入やポートレス化を検討しているとされる。

レンダリング画像に見る誤解と実際のデザイン仕様

Bloombergの記者Mark Gurman氏が報じたところによれば、iPhone 17 Proに関する一部のレンダリング画像には実際とは異なる要素が含まれている。中でも注目されたのが、背面上部に配された黒いツートーン仕様のカメラバーであるが、これはAppleの最終的な製品デザインには採用されないという。

Gurman氏の情報筋によれば、実際の製品ではカメラバーは筐体と同一の色調で統一され、2019年に導入された三角形配置のカメラ構成も踏襲される見込みだ。iPhoneのデザインは、視覚的に印象的な要素と実用性のバランスが常に重視されてきたが、今回のツートーン案は後者において不整合があったと見ることができる。

カメラユニットの色味が筐体と分離して見えることは、プロフェッショナルモデルに求められる一体感を損なう可能性があった。また、外観デザインがリーク画像や非公式レンダリングに基づき誤認されやすいという点でも、今回の情報は製品イメージ管理の難しさを物語っている。

Appleがあえて従来のデザイン言語を踏襲する姿勢を見せた背景には、市場でのブランド的安定性を重視する意図が透けて見える。

大幅な刷新は2027年へ　Appleの長期戦略とプロダクト進化の予兆

Gurman氏によれば、Appleは次なる大規模なデザイン変更を2027年の「iPhone 20」で予定しているとされており、そこではガラス素材を主体とした新たな筐体構造や、物理ポートを排除したポートレス仕様の導入が検討されている。

過去の例を振り返れば、Appleが最後に大きくデザインを刷新したのは2017年のiPhone Xであり、そこから10年を経て再び節目のモデルで変革に挑む流れは自然な成り行きとも受け取れる。現行のiPhone 17 Proや今秋登場が見込まれるiPhone 17シリーズについては、ディスプレイや筐体の形状は既存モデルから大きくは逸脱しない見通しであり、プロダクトとしての革新性は内部性能やカメラ技術に集中する構造が予測される。

Appleが意図的にハードウェアデザインの革新を温存し、iPhone 20という節目に向けてその価値を高めようとしているとするならば、これは同社が短期的な話題性よりも中長期的な製品戦略に重きを置いていることを示している。安定した成長軌道の中で、次なるインパクトを慎重に準備する姿勢がうかがえる。

Source：PhoneArena